第5話 聖女認定

今更の呼び出し、絶対に楽しい話じゃない。どうしよう。来年は貴族院の初等科の入学があるし、無視続けても無理なんだろうなと

あきらめ、恐怖で開封したら。やっぱりかぁって投げ捨てた。王家からは、聖女になるのだから王家以外に嫁げないので強めで上から目線の婚約の打診。神殿からは、聖女の称号をあたえるので、神殿で修練に励み暮らすようにという内容。

夜の食事の時に持ち出して、みんなの意見を聞くことにした。祖母も母もおどろいて父と祖父の顔を見ている。

祖父はむごんで立ちドアまで行くと振り返り、祖母に「出陣だ」と言ってでかけた。

祖母はにこやかに「領地内をお引越しよ。忙しくなるわね。」

引越し先?に祖母と移動して家具にかけられた埃よけをはずしていると、日除けをさしながら怪訝な声で「何をされてるのかしら」と声をかけられた。泥棒と思われてる⁈と思ったら祖母が直ぐに応対して、「あらぁ嬉しいまた毎日お会いできるのね。」とはしゃいだ声が聞こえてきた。祖母の知り合いだった様だ。5歳の子供が、泥棒になれるわけないのに、たまに素の自分が先走ってしまう。庭に居ると教会がみえたので、近寄ったら騎兵がまもっていた。何故か聞いたら、祖母が、お庭をたまに開放して孤児院に奉仕活動をしているので、勘違いした平民が、利用しようと塀を越えることがあるので、馬を操る騎兵が守ってるんだって。ふーんって思ったら笑いながらお嬢様も越えるつもりですか?って言われた前は良く護衛をつけづに逃げ出していたのですまして「淑女はそんなこといたしませんわ」ってかおをあかくしながら、微笑んでごまかした。みなれない人達を連れてきて「彼らをお使い下さい」と言われたので、「隣の孤児院に行きたいのお願いね」と言ったら2人が前を1人が後ろについてくれて、門番が開けてくれた。久しぶりにみる孤児院は寂しかった。よくきていた頃は、町の子たちも出入りして、いつ来ても子供達の声が聞こえて賑やかだったのになぁと思いながら院内を進んでいくと、「イベリス様お久しぶりですね。」って院長が優しくわらいかけてくれた。

その後からイベちゃんだぁって子供達が出てきて、一気に騒がしくなった。

まだ着替え終わってない子供達もいたので、♪結んで開いて♪着替えが早い1番は誰でしょうってはしりだしたら、わーっと着替えがはじまって、食卓に着くのがあっという間だった。

白パンを持ってきたので、すり潰しのじゃがいもに片栗粉を混ぜた芋団子スープを作った。評判がよかったので、屋敷のシェフにも味見してもらって改善点をおしえてもらった。お昼には朝作り過ぎた芋団子を焼いて、砂糖醤油を塗った。護衛役の騎兵の人達にも振舞ったら好評で作り方を教えることになった。

祖父が戻って来て皆は執務室に集まった、

王家にわかれを告げてきたと

神殿には流石に紹介状を書いてもらってきたとみせてくれた。

聖女認定の事で少し揉めたようだが、「滅ぼされたいか」の祖父の一言で描い書いて くれたらしい。聖女の祖父が魔王とか、ちょっと笑えない。

きっと王宮は蜂の巣を突いた様になっているはず。

明日ヨーデル国の知人の所に行く。という祖父の言葉で私は部屋に戻った。

部屋の中の物は既に箱詰めされていた。ので

執事のところに行って、スケッチブックと、クレヨンを銀貨1枚分明日の出発までに用意してもらいたいとお願いしたら、「お安い御用」です。っていってくれた。

「父上ヨーデル国の知人とは、宰相ですか?」「あぁ宰相のミゲールからお待ちしております。って返事も来た」

イベリスは受け入れられるでしょうか?

大人はあの子が健やかに過ごすことを考えるべきだ。女神の愛し子がしあわせを感じない国の末路は火を見るよりも明らかなんだ。だから王家も王子が約束を破ったから、この国を出ると告げに行った私を無事に帰還させたのだろう。」



目が覚めたら快晴だった。ひと足先に馬車に乗っていましょうとお祖母様と手を繋いで玄関を出たら孤児院のみんなが荷馬車に乗って待っていた。お祖母様を見上げると、「貴方と一緒にいつも移動しているのよ。王都には戻らなくなったから、希望者は後日騎兵隊と共に来る予定よ」ってなんでもないことの様に言うお祖母様が 資産で、養えるかしら?って考えてる私に。「貴女は頼る事を覚えなくてはね。」って微笑んでくれたので、私は目を閉じて無事にみんなと再会できますようにって願っていると、お祖母様が私を揺らすので眼を開けると焦ったように「疲れていないか、体調の変化はないか、」確認してきた。どうしたのかと思ったら、私がみんなの無事を祈ったので、全員に加護がかかったらしい。お祖父様も血相をかえて、駆けつけてくれた。祈るのは気をつけよう とほほ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る