第3話 婚約解消
私は、「魔力暴走ではなく光魔法が開花したのです。」『え?』と凄く驚かれた。そんなことはないみたいにみてくるので思わずムキになって、「見ててください」掌を上に向けて眼を閉じ 桜の花びらが舞う感じを想像しながら掌に集中していると、「うわぁ 綺麗!」うっとりした様な声が聞こえたので眼を開けると、ヒラヒラ舞う様に光が、点滅して「素晴らしい!」父が文句なしに誉めてくれたので「お父様に聞いて欲しい願いがあるのです。」「小さい時から、王族となる勉強をしてきたため、貴族の常識がわからないのです。私にお教え下さい。王族と、婚約解消した場合の我が家の被害を、」前世は王族とか身近じやなかったし、家が取り潰しとか、領地替えとか、割に合わないなら、まだ解消せずに続けてあっちから解消してくれる様に誘導しよう!って思っていたら。父は私の前にしゃがみ、「イベリスちゃんは婚約解消したいの?」眼を覗き込みながら聴いてくれた。「すみません。私の為に結んでくれた婚約なのに活かす事が出来ずに、申し訳ありません。」と平身低頭する勢いで頭を下げ続ける私に「謝るのは、私達だよ。オーレ子息のはなしを聞くまでずっと仲睦まじく巧く行ってると言ううそを疑いもしなかったんだ。」「オーレ子息が殿下のことを話したのですか?」ずっと殿下と同じ様に蔑みの眼差しで見てきたオーレ子息が?1度だって殿下を嗜めてくれる事もなかったのに、殿下の不利になる様なこと話すことが信じられなかった。女神の宣誓の前に嘘がつけないとおもったようだよ。あの日のお茶会の話しもそれまでの事も。正直に話してくれたと思う。」「君の気持ちを聞いてからとは思ったけど、手続きは既に進めているんだ。」「父上にも叱られたよ」「お祖父様にですか?」「父上は見越していたんだろうな女公爵にもなれるイベリスちゃんを王家にやる意味がわからんて反対し続けていたんだ。」
「女公爵?」「あっそんなことも気にしなくてよい。これからは領地に戻ってゆっくり過ごそう。」「 そうね。今頃は雪解け水が流れて。小さな滝が、いくつも出る時期ね。」「お母様も一緒に?」「そうよ。皆で、領地に戻ります。」「ありがとうございます。」涙がとめどなく溢れ父と母にだきしてられて、気づいたら朝だつた。夢であったイベリスちゃんは「おめでとう」って言ってくれた。
私は逆に「頑張ってたのにごめんね。」って言ったら「婚約なんて心底どうでもいい。って思えたのは、貴女のおかげ。」逆に慰められた感じがした。領地に戻れるってよろこびが体の中から沸き上がるのを感じて起床のベルをならした。
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