番外編 桜の花
「ケンさん、知ってます?」
開店前のクラブ。
俺達の溜まり場。
そこのソファで雑誌を読んでいるとチーム幹部のリョウが話し掛けてきた。
「何を?」
俺は雑誌を見つめたまま聞いた。
……ったく、主語が抜けてんだよ。
「噂ですよ」
……だから何のだよ?
少しイラっとしたけど俺ももう大人だ。
こんな事くらいでキレたりできない。
「だから何の?」
リョウが俺の横に腰を下ろして小さな声で囁いた。
「最近、蓮さんが繁華街に通っているっていう噂です」
何言ってんだ、こいつ?
蓮が繁華街にいることは全然普通じゃねーか。
アイツの家も繁華街のマンションだ。
しかも、この繁華街はアイツの組の縄張りで響さんからここいら一帯の管理も任されてんだ。
蓮が創ったこのチームの拠点もここなんだから、アイツが繁華街にいない方が不自然じゃねぇーか。
全く興味を示さない俺にリョウは言った。
「どうも、“女目的”らしいんです」
俺は思わず雑誌から顔を上げた。
「は?女?」
リョウは俺が食いついた事が嬉しいようで楽しそうに頷いた。
「はい」
「……お前、どこの蓮の話してんだ?」
「……ケンさん」
「あ?」
「俺達が知ってる蓮さんは一人しかいないっすよね?」
……確かに、俺が知っている奴で“蓮”って名前の奴は1人しかいねぇけど。
……けど、その“蓮”と“女目的”って言葉がどうしても結びつかなかった。
◆◆◆◆◆
幼稚園の頃から一緒にいるアイツ。
その出会いは最悪だった……。
幼稚園の入園式の後、俺は園庭で遊んでいた。
一つだけ空いていたブランコ。
俺はそれを目掛けて走った。
だけど、あともう少しというところで奪われた。
……アイツに……。
そいつの名札には“しんぐう れん”と書いてある。
「おい!」
俺の怒りは最高潮に達していた。
「なに?」
そんな俺を気にする様子も無く楽しそうにそいつはブランコを漕いでいる。
「そのブランコはオレのだ」
「ん?どこに名前が書いてあるの?」
「……!!」
確かにブランコには俺の名前なんて書いてない。
何も言い返せない俺をそいつはチラッと見てクスッと笑った。
その態度にイラッとした俺は教室に走った。
先生の机の引き出しから油性のマジックを取り出すと、またブランコまで走った。
「どけ」
俺の言葉にそいつは素直に従ってブランコから降りた。
俺はブランコに大きく書いた。
“みぞした けん”
よし、勝った!!
俺は勝ち誇ったように鼻で笑った。
……ん?なんでコイツまで笑ってんだ?
その理由はすぐに分かった。
「こらー!!ケンくん!ダメでしょ!?そんな所に落書きしたら!!」
……その後、俺は先生から長々と説教された……。
やっと先生から解放された俺にそいつは右手を差し出してきた。
「僕、れん。よろしくね、ケン」
「……」
……コイツ……もしかしたら悪い奴じゃないのかも……。そう思った俺はそいつの右手を握っていた。
それから大学卒業までずっと同じクラス。
今では一番の親友だ。
◆◆◆◆◆
「その噂ってどこから流れてきた?」
多分、ガセネタだと思いながらも俺は雑誌に視線を落として聞いた。
「それが……」
リョウが言葉を詰まらせている。
……?
「何だ?」
「いや……チーム内で結構噂になっていて……俺も信じてなかったんですけど……昨日、偶然見たんです。ゲーセンの前に座って女を見ている蓮さんを……」
俺はとっさに雑誌から視線を上げた。
リョウの言葉が信じられなかった。
でも、コイツが俺にウソを吐く筈がない。
……って事は……。
俺は速攻でケイタイを掴むと立ち上がった。
リダイヤルに入っていた番号に発信した。
鳴り続ける呼び出し音。
10回程鳴った後、声が聞こえた。
『……なんだよ?』
面倒くさそうな声。
他の奴がこんな声で電話をとったらブチキレるけどコイツはいつもの事だから何とも思わない。
「蓮、今どこにいる?」
『あ?なんで?』
「ちょっと話があるんだけど……」
『……分かった。駅前のカフェにいる。』
「あぁ。すぐに行く」
ケイタイを閉じた俺は駅前に向かった。
駅前のカフェに入ると一番奥の窓際の席でタバコを吸いながら外を眺めている蓮がいた。
蓮は男の俺から見てもかっこいい奴だ。
外見はもちろん中身も男らしい。
俺の記憶では小学生の頃からとてつもなくモテるけど、なぜか特定の彼女をつくろうとはしない。
これは有名な話だけど誰もその理由は知らない。
もちろん俺も含めて……。
でも付き合いが長いからなんとなく分かる気がする。
俺が初めて惚れた女と付き合い始めたとき言った事がある。『お前も女作れよ。』
蓮は自嘲気味に笑いながら答えた。
『寄ってくる女は本当の俺を見ていない。』
それを聞いて俺はすぐに思い当たる事があった。
蓮の外見と肩書き目当てで寄ってくる女達。
蓮の彼女という肩書きが一つのブランドになっていた。
蓮は、この辺で一番でかいヤクザの組長の一人息子で、その組の跡取り。
そして、チームの元トップで未だに誰も破る事のできない伝説を持っている。
この繁華街で蓮の事を知らない奴の方が珍しいくらいだ。
目立ち過ぎる存在。
その存在感に本人の意志は関係ない。
女達にとってみれば蓮さえ落とせば金も地位も一生安泰。
まぁ、そんな女達の気持ちも分からなくもねぇーけど、そんな女を彼女にしようなんて普通は思わない。
だから俺は蓮に女の話をしないようにしていた。
「悪ぃーな」
俺は蓮の正面の席に腰を下ろした。
すぐに寄ってきた店員にコーヒーを注文する。
「話ってなんだ?」
俺はすぐに聞きたい気持ちを抑えてタバコに火を点けた。
流れる沈黙。
その沈黙を破った店員が目の前にコーヒーを置いて立ち去ったのを確認してから俺は口を開いた。
「なぁ、蓮」
「ん?」
「お前、今、好きな女とかいる?」
俺は蓮の顔を見て聞いた。
「あぁ」
……はぁ?
それって認めたのか?
俺は蓮が否定すると思っていた。
予想を見事に覆された俺は次の言葉を見つける事が出来なかった。
「話ってそれだけか?」
……。
……いや……聞きたい事はたくさんある。
でも、何から聞けばいいんだ?
蓮は呆然とする俺を気にする様子もなく、腕時計に視線を落とすとテーブルの上のタバコをポケットに仕舞った。
ヤバい!!
逃げられる!!
焦った俺は慌てて口を開いた。
「どんな女なんだ?」
……しまった!!
なんとかコイツを引きとめようと思って聞いてしまったけど……。
よく考えたら、コイツがそんな質問に答える筈がねぇーじゃん。
間違いなく、不機嫌な顔で『てめーには関係ねぇーだろ。』とか言われるのがオチだ。
……だけど……。
蓮は一度仕舞ったタバコを再び取り出すと一本口に銜え火を点けた。
そして、ゆっくりと煙を吐き出した。
目の前を漂う煙を見つめながら蓮は口を開いた。
「……桜……」
「は?」
「桜の花みたいな女」
……。
……やべぇ……。
とうとう蓮がおかしくなっちまった……。
「……蓮、最近ケンカしたか?」
「あ?」
「誰かに頭を殴られたとか?」
「……」
「あっ!!綾さんだろ?綾さんにヤラレたんだろ!?」
「……」
「病院行こうぜ!俺も一緒に行くから……」
「別にどこもなんともねぇーよ」
蓮はタバコを灰皿で揉み消しながら笑った。
「……でも」
蓮は伝票を掴むと立ち上がった。
「……おい!どこに行くんだよ?」
「……ちょっとな」
そう言葉を濁した蓮の表情を見てリョウの言葉を思い出した。
「俺も行く!!」
そう言った俺を蓮は怪訝そうな表情で見た。
「来なくていい」
「あ?なんで?」
「お前が一緒だと目立つんだよ」
……は?
俺よりお前の方が目立つじゃねぇーか。
そう言おうとして言葉を飲み込んだ。
蓮の頭がどうしても心配だ。
一緒にいれば異常を発見できるかもしれねぇーし。
それに……。
蓮が初めて惚れた女を見てみたい。
それから、俺はすぐにヒカルに連絡をした。
『今日俺と蓮を見掛けても絶対に話し掛けるな。挨拶もいらねぇ。それからできるだけゲーセンの周りには近付くな。チーム全員に回しておけ。』
そう言ってケイタイを閉じた。
ヒカルは『分かりました。』とだけ言った。
あの歳でウチのチームのNO.2を張っているだけあってヒカルは頭がキレる。
今の電話だけでこれから俺が何をしようとしているのか大体分かっているはずだ。
「これで大丈夫だろ?」
蓮は大きな溜息を吐いた。
「……勝手にしろ」
呆れたように呟いて歩きだした蓮の後ろについて俺は店を出た。
◆◆◆◆◆
冬に比べたら大分陽は長くなったけど外はもう薄暗かった。何も言わずに歩く蓮の足は間違いなくゲーセンに向かっている。
……やっぱりリョウが言っていた事は本当だったんだ。
でも、なんでゲーセンなんだ?
その女が働いているとか?
リョウの話だと蓮は毎日ゲーセンに行っているみたいな事を言っていた……。
それを聞こうとした時、蓮の足が止まった。
ゲーセンの近くの駐車場の前。
蓮はそこのガードレールに腰掛けてタバコを吸い始めた。
「ゲーセンに行くんじゃねぇーのか?」
「ここでいい」
俺は蓮の隣に座った。
「女を見に行くんじゃねぇーのか?」
「あぁ、そうだ」
俺の頭の中ではその女はゲーセンの店員だと確定していた。「なんでここなんだよ?」
俺の質問に蓮は手に持ったタバコを見つめながら答えた。
「ここからでも見える」
そう言ってゲーセンの入り口に視線を移した。
俺はその視線の先を見た。
そこには、女がいた。
ゲーセンの入り口にある数段の階段の端に一人で座っている女。
その女が“桜の花みたいな女”ってすぐに分かった。
長い栗色の髪
白い肌
大きな瞳
唇と頬がピンク色。
小さくて儚げで……。
触れると壊れそうな女。
外見も桜っぽいけど、その儚げさが桜みたいだと思った。
風が吹いただけで散ってしまいそうだった。
「……本当に桜の花みたいだな……」
「だろ?」
そう言って笑った蓮の顔を見て俺は驚いた。
別にコイツがいつもは笑わないわけじゃない。
でも、こんなに穏やかに優しく笑った顔を初めて見た気がする。
しかも、女の話題で。
蓮はものすごくモテる……俺よりも……。
寄って来る女の数は半端じゃねぇーし。
だけど、コイツが女に向ける眼はすげぇー冷めてるんだ。
まぁ、男だから適当に遊んだりはしてるみてぇーだけど……。
俺も、葵と付き合う前は結構遊んでたし……男だから全然気持ちがなくても抱ける。
それが分かっていても、蓮に抱かれたい女なんて山のようにいる。
「ここで見てるだけか?」
「あぁ」
蓮の答えを聞いて更に驚いた。
あの蓮が片想いの挙げ句の果てに遠くから見ているだけの恋をしてる!?
それを知ったら蓮のファンの女達は泣くだろうな。
でも、あの女なにしてんだ?
誰かを待っている風でもねぇーし。
「あの子、なにしてんだ?」
「分かんねぇ」
「……もしかして……」
俺は言葉を濁した。
この時間帯に一人で繁華街にいるってことは……。
「なんだよ?」
「……ナンパ待ちか?」
「違う」
俺は胸を撫で下ろした。
蓮が初めて惚れた女がナンパ待ちするような女だったらさすがに……なぁ?
「じゃあ、なにやってんだ?」
「分かんねぇ」
……ちょっと待て……。
「……なぁ、蓮」
「んだよ?」
「お前、あの子の名前とか歳とか知ってんのか?」
「知らねぇ」
「は?なんで?」
「なにが?」
「あの子と話した事が無いにしても……お前ならすぐに調べられるだろ?」
そう……蓮はそのくらいの権力を持っている。
名前や歳はもちろん、住所や通っている学校、家族構成や交友関係まであっという間に分かるはずだ。
「本人の口から聞かねぇーと意味がねぇーじゃん」
そう言って微笑んだ蓮の顔を見て俺は胸が痛くなった。
……切なさを含んだ瞳に……。
「……そっか……」
そう返すのが精一杯だった。
……コイツの為に何かしてやりたい……。
そう思った俺は提案した。
「俺が話し掛けてきてやるよ」
蓮は、女の方に視線を向けたまま言った。
「無理だ」
「あ?お前、俺のことナメてんのか?俺がナンパしてついてこなかった女はいねぇーんだ……」
俺の貴重な伝説話をシカトして顎で女を指す蓮。
女の方を見ると若い男が声を掛けていた。
「……あれって……ナンパされてんじゃねぇーのか?」
「あぁ」
……なんでそんなに冷静でいれるんだ?
惚れた女が自分以外の男に声を掛けられてんだぞ?
普通ムカつくんじゃねぇーのか?
そう言おうとして俺は言葉を飲み込んだ。
……蓮の眼がキレてる……。
コイツは顔にはあんまり感情を出さねぇーけど、眼を見れば分かる。
今、相当ムカついているはずだ。
声を掛けている男を殺しそうな勢いで……。
蓮が本気でキレたら誰にも止められない。
大人の男が10人掛かりでも無理だ。
……そうなる前に俺があの男を追い払おう。
俺は立ち上がり、男の方に向かって歩きだした。
……だけど、すぐに腕を掴まれた。
「なんで止めんだよ?蓮!!」
勢い良く振り返った俺に蓮は言った。
「あの男はもうすぐいなくなる」
「は?」
言葉の意味が分からない俺は、蓮の視線の先を見た。
必死で話し掛ける男と、そんな男の存在にすら気付いていないように人混みを見つめる女。
「……マジで完全にシカトだな」
俺はその男に少しだけ同情してしまった。
蓮が言った通り、しばらくすると男は諦めたようにその場を離れた。
「声を掛けてもシカトされんだ。もし、話し掛けて相手にされるんならとっくに自分で話し掛けてる」
蓮は苦笑いを浮かべた。
「……強敵だな……でもどうするよ?いつまでも見ているだけって訳にはいかねーだろ?」
「……今は見ているだけでいい」
蓮はそう言って笑った。
満足そうな笑顔で……。
俺は、何もしてやれない自分が腹立たしかった。
その後もその女は何度も声を掛けられていた。
まぁ、確かにあれだけ可愛かったら男もほっとかねぇーだろうけど。
そんな光景を眺めながら俺はふと思った。
コイツは何度この光景を見てイラついたんだろう?
もし、蓮が普通の男だったら、もっと簡単に『好きだ。』と伝えられたのかもしれない。
コイツはあまりにも有名になり過ぎた。
コイツと一緒にいるなら女も相当のリスクを覚悟しなければならない。
蓮が惚れているとなれば尚更の事だ。
女も蓮に惚れてないと一緒にいるなんて無理だ。
蓮の軽はずみな行動はあの子を傷つけるだけ。
コイツも嫌ってほどそれが分かってんだ。
本当は自分の傍に置いて、自分の手で守りてぇーはずなのに……。
「なぁ、蓮。“命令”出せよ」
蓮が女から俺に視線を向けた。
「お前だってあの子がここにいる間ずっと見守る事なんてできねぇーんだ。目を離した隙になんかあったらどうすんだ?一生後悔すんじゃねぇーのか?」
「……」
俯いたまま何も言わない蓮。
コイツが考えている事は分かる。
「……少しは頼ってくれよ」
蓮はそういう奴だ。
仲間の為なら形振り構わず行動するくせに、自分が困っていても人に頼ろうとはしない。
もっと頼ってくれてもいいのに……。
……俺はお前の親友【ダチ】なんだから……。
あいつらだってお前の為なら喜んで動くんだ。
……だから、一言……。
「……ケン」
「ん?」
「……ありがとう」
「おう」
それから、俺は『もう少しここにいる。』と言う蓮と別れて溜まり場のクラブに向かった。
途中ヒカルに連絡して『10分以内にB-BRANDのメンバー全員集めとけ。』って言った。
そんな、俺の無茶苦茶な要求にもヒカルは冷静に『はい。』と答える。
そう言えばヒカルが『無理』って言ったのを聞いたことねぇーな。
さすがはNO.2だな。
俺はそんな事を考えながらクラブに向かった。
クラブのドアを開けると営業中の時間帯なのに静まり返っている店内。
これもヒカルの配慮だろう。
本当にヒカルの行動には頭が下がる。
フロアーの奥にはテーブルとその周りにソファが置いてある。
俺の姿に気付いた奴らが立ち上がった。
俺は一人掛けのソファに腰を下ろした。
それを確認した奴らが再び座った。
俺の右側に座っているヒカルに視線を向ける。
「全員揃っているか?」
「はい」
余裕の笑みを浮かべたヒカル。
ヒカルの存在に感謝しながら俺は口を開いた。
「蓮からの“命令”だ」
俺の言葉にその場にいた全員に緊張が走った。
「ゲーセンの前にいる女の警護だ。絶対に張っている事を気付かれないようにしろ。その子が繁華街にいる間は絶対に目を離すな。男に声を掛けられていたら俺か蓮に連絡しろ。攫われそうになったり危害が及ぶまで絶対に動くな。明日の夕方からだ。配置はヒカルの指示に従え。以上」
俺の話が終わるとそれぞれが慌しく動き出した。
タバコに火を点けていると、ヒカルが生ビールを持ってきた。
「どうぞ」
「サンキュ」
冷たいビールを喉に流し込む。
「初めてですね」
「うん?」
「蓮さんが女関係で命令出すのは……」
「あぁ、初めて頼ってくれた」
「そうですね。なんか……」
「なんだ?」
「……嬉しいですね」
照れたように笑うヒカル。
……コイツも俺と同じ気持ちだったんだろうな。
「そうだな」
それから、蓮は一年以上“見守るだけの恋”を続けた。
時間が許す限りあの駐車場の前に足を運び“桜ちゃん”を見守っていた。
そんな姿を見続けたチームの奴らは、蓮と“桜ちゃん”が付き合い始めた時、自分の事のように喜んでいた。
……もちろん俺も含めて……。
“桜ちゃん”が蓮の女だと正式に伝達が出た時、感動の余り泣いた奴さえいた。
それだけ、蓮はみんなから信頼され、そして愛されてんだ。
そんな蓮と親友【ダチ】でいられる事を俺は誇りに思う。
じじぃになっても俺は蓮とツルんでいたいと思う。
あの日、蓮とブランコの取り合いをしたのが俺で良かった。
もし、あの時、蓮と友達になっていなかったら俺の人生はこんなに楽しくなかったはずだ。
大事なダチにこの言葉を……。
“ありがとう”そして、これからも“よろしく”……
番外編 桜の花【完】
深愛~美桜と蓮の物語~1 桜蓮 @ouren-ouren
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