第2話 一ノ清永遠はプロットが書けない

 私は今、一度は書いた2話目を全部消して書き直している。


なんとなく読んでいて「話がとっ散らかってしまっているな」と感じたからだ。


そのお陰で2話目にして毎日更新が途絶えそうになっているが、私としては「夜が明ける前であれば当日」という事にしたい。


そんな感じに予防線を貼りつつ、第2話の話題に移りたいと思う。



今回のテーマは……『痛み』だぁ!! CVケンドーコバヤシ



ではなく、今回のテーマはずばり『プロット』だ。


ドラマ脚本家は『箱書き』なんて呼んだりもするらしい。


何度かプロの脚本家の方とお話ししたことがあるけど、プロットって呼んでたので今はあんまり箱書きって呼ばないのかもしれない。


カクヨムにこれを読みにきている人は概ね書き手だったり、その手のマニアだったりメガロマニア(誇大妄想)だったりするので説明は不要かと思うけど一応解説しておこう。


プロットというのはシナリオの設計図のようなものだ。


スタート地点と中間地点と転換点と終点を線で結んだもの、と言えば伝わりやすいだろうか?


昔読んだシナリオのハウツー本によれば

ノートを大きく四分割して部屋を作り、それぞれ『起』『承』『転』『結』を振り分ける。


振り分け終わったら、それぞれの部屋で何が起こるのか書き記していくと簡単にプロットが出来上がるそうだ。


ちなみに私はこのやり方でプロットを組んだことがない、というかこれでプロットを組んでも書ける気がしないのだ。


ちなみに普段、私はプロットを作らない。


プロットを作らずに執筆して、書き終えたら修正していくようにしている。


そんなやり方なので、現在絶賛スランプ中だ。



「オイオイ」



と、思ったそこの人!! 私は底辺作家だ!!

シナリオを書いてチラホラとお金をもらう機会こそあるが、小説に関してはズブの素人だ!!


だが、それを克服するためにこうしてエッセイを書き綴っているのだ。


そして、これから先はお話を作る時はしっかりプロットを作るぞ!! という決意表明をしたいと思う。


だが、先程述べた通り『起承転結』の箱書きでは思い通りのものが作れないだろうというのもまた事実……。


そこで三幕構成の出番でしょ!?


と、思うじゃん?



起承転結も三幕構成もやりたい事は基本一緒なのだ。



起→物語の始まりの部分

承→物語が大きく揺れ動くまでの出来事

転→物語が大きく揺れる部分、クライマックス

結→物語のシメ



三幕構成ではこうなってる。



第一幕→事件が起こる(起)、主人公がドン底に落ちる

第二幕→主人公が立ち直るために行動を開始、新たな出会いもあるがピンチに陥る(承・転)

第三幕→なんとかピンチに陥るが主人公の起点で大勝利!仲間と共に希望の未来へレディ・ゴー!(結)



とまぁ、こんな感じのテンプレートになってるのだ。


起承転結はもう古い! 時代は三幕構成よ!!


なんて言っても、基本的にやってることは変わらないのだから


そもそも三幕構成って120分の上映時間に合わせた構成になってるから、お話の構成は基本変わらないと言っても小説とかマンガとかゲームシナリオだと使いづらい時がある。



そもそも『起承転結』のケツから書き始めて、そこからケツに向けてどう物語を動かすかを考える人もいるし。


書き方は人それぞれだし、馬鹿正直に起承転結や三幕構成で収めている人はよほどの天才だろう。


じゃあどうやって書くのかって? こう書くんだよ!!



※これはアドバイスではなく自戒や意気込みです、皆さんのやりやすい方法で書きましょう。



例えば、長編小説を書くとするとするなら全体プロットを書く……前に、ノートにメモ書きをする。


出来れば自由帳とか大学ノートとか物理ノートの方が良いかも。


頭に浮かんだキーワードとか、こんなのがやりたいとかを書き散らしていく。


そしてそれらを悪魔合体させて作品コンセプトを決める。この時に要らないと思った要素はバッサリ切り捨てる。


作品コンセプトを決める、概ね「こういうキャラが必要だな」と、必要なキャラをリストアップしていくといいと思う。


作品コンセプトでは全体プロットもざっくり決めておいた方が良いだろう。


物語の最終到達点を決めておいた方が後々役に立つ事だろうし……物語って基本的に終わりに向けて書いていくものだし。



ちなみに私はつい最近『さよなら絶望先生』を履修しているのだが、あの作品はギャグ漫画というジャンルではあるがオチがはっきりしておりラストに向けて伏線を張りながらしっかりと完結させていた。


なお、私はまだ最終巻まで辿り着いていないのだがオチだけは知っている。


というか、オチを知ったからこそ作品に興味を持って読み始めてアニメを全話完走したくらいなので……ゾッとするくらいしっかりと基盤が固まっている。


全体プロットがある程度固まったら次は登場人物の設定を始める、登場人物の好物や萌え要素を考えるのも良いけど登場人物の立ち位置や役割(ロール)を考えてそこから深掘りしていった方がいいだろう。


主人公、主人公のライバル、ヒロイン、アドバイス担当、マスコット担当etc……といった感じで。


で、登場人物も固まったら次はプロット作業。

プロット作業では「こんな構成にするよ」「ここで笑わせるよ」「ここで驚かせるよ」「ここで泣かせるよ」というのを起承転結に従いつつ書き連ねていく。


新海誠監督はプロット作業時に「作品のテンションはこんくらい」と、テンションの波を示しているらしい。

『起』が少し高く『承』がやや低めだが少しずつ高くなっていきフォールポイントは低く、クライマックスが最高潮なのだろう。


ちなみに私はプロット作業では各シーンのあらすじや説明を列挙していく事にする。


シナリオの仕事で一番やりやすいやり方だったので、それに従えば良いものが仕上がるだろう。



で、後は小説そのものの執筆になるわけだが……ここが一番難しいねんな……。


まあ、小説は悩みながら書いていくしかないのだがプロットを入念に仕上げればそれなりに良いものが出来るだろう。後は経験を積んでいくしかないだろう、小説は経験値というのは確かだ。



さて、私の小説執筆はいつの日になるのかは分からないが取り敢えず企画書のようなものは明日から書いてみようと思う。


そんなわけで今日はここまで、また明日。

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