日常生活-8

学生会会長。

俺が1年生だった頃。

後任がいないから教授に押し付けられた。









学生会要は生徒会のようなもの。

俺の柄じゃないんだけどね。







俺をよく知る藤澤と陸には散々言われたし。

多少好き勝手やっても何も言われなかった。

この大学の学生会会長というポストは絶大。









下手したら教授たちでさえNoと言えないこともある。

春先は行事がいっぱいあるせいか疲れる。

でも、今年は違う。





待ち望んたあの子が入学してきたから。







4年前に俺の友人と付き合っていたあの子。

その友人は筋肉の病気を患い死んだ。

いや、違う。

死んだふりをしたんだ。

あの子のために。





死んだ時泣くことすら出来ないぐらい弱っていたあの子。

俺の腕の中で何とか泣けるぐらいだった。









"ほっとけない"

そう思った。







だから。

あの子を俺はうちの大学に誘った。







『由貴くん久しぶり!

今年大学受験だよね?

もし進路決まってないなら桜燐館学院大学においで。俺そこにいるから』









そうメールしたんだ。

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