日常生活-6
「じゃあ由貴くん。また」
「あ、橘先輩!お疲れ様でした」
練習が終わり、着替えていると橘先輩が声をかけてくる。
ただ、毎回。
何故か着替えていると何故か視線を感じるけど。
「さてと、俺たちも帰ろうぜ。由貴」
「そうだな」
俺は着替えると純と帰ることにした。
「なぁ、夏休みどうするんだ?」
「夏休みは……バイトするよ」
父さんには悪いけど、俺は実家には帰りたくない。
だからバイトする。
「まぁ、あの家じゃな」
純はそう言ってくる。
純は俺の家がどんな家かを知っている。
少なくともあの家には帰らない。
あの人が帰ってくるだろうから。
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