変わらない日々

――なぁ。なんでお前生きてんの? ――




 目が覚めた。今日もあの日の事…か。最近毎日見てる夢。侑也くんが僕を初めて罵った日。僕が座っていたら君が来て耳元で囁くんだ。あの言葉を。


 いつまであったも怖いまま僕は変われずにいる。あともう一年も耐えないといけないとわかると震えが止まらない。涙も出でくる。学校なんて行きたくない。




だが、行かないといけない。僕はまだ義務教育の真っ只中だ。


 SOSは1度だけ出した、「一対一はいじめですか?」私の先生はいじめです。とだけ返しそれから連絡は途絶えている。


 あの人に助けを求めたら救ってくれるのかな?


助けてくれるのかな?




 いや無理だな。たかが教師。他人よりも自分だ。この学校に虐めはないとても言い続けるだろう。デタラメ言うな。全てお前の妄想、妄言だ。と。


ここまで人が信用出来なくなった僕は精神的に来ているのかもしれない。


 結局自分が一番可愛い。


 自分が一番の理解者だ。己以外に信用出来る物なんて居ないのかもしれない。




  そんな下らない事を考え身支度を終える。


  今日も学校だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る