(第6話)兄さん。私のこと好きですか?

「あとですね。

 今日は、私がいっぱい、兄さんに好きですって、言ったので、

 明日は、兄さんがいっぱい、私に好きだって、言ってください。

 セックスしているときに、耳元でとか。

 あと、両親の目の前で、私をお姫様抱っこしているときにも、私に、好きだって言ってください。」


「それは……

 なんか恥ずかしいな。」


「兄さん。もしかして、私のこと嫌いなんですか?」


 美咲は、ベッドの中で、僕をぎゅっと抱きしめた。



「美咲、好きだよ。」

 僕は、美咲の耳元で言った。




「明日も、いっぱい言ってくださいね。

 私も、兄さんが、大好きです。」

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