第2話 天空

 私は家を飛び出した。地面を見た。いつもならその先にはアスファルトがあるはずなのだが、今日は真っ白いもののままだった。よく踏んで見ると反発するような力がある。なんとなくその場に寝転がってみた。すると私の目の先にはラムネのような青い背景とともにアホウドリが見えた。

 もしかしてと思い、真っ白いものを掘って見るとポッカリと穴が空いた。そして中を覗いて見ると遠くの方に何かあるのがわかった。しばらくそれを見つめているとなぜか見覚えのある気がしていた。よく見てみると自分の家によく似た建物や自分が前に行っていた学校などが見える。そして

「やっぱり.......ここは空だ!」

私はそう思った。

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