空の天気を操る者

丹月

第1話 誕生

...........けて

...............助けて

遠くの方で声がする....お願いだから.......誰か助けて...



 私は今雨に打たれている。ただの雨ではなく、とても強い攻撃力をもっている雨だ。どのくらい攻撃力が高いのかというと近くにあったはずの大きい岩が気づいたら小石程の大きさになっていた。人間が当たれば切傷の様なものが出来る。私の体は見るのも無惨な程血が出ていた。酸素も上手く取り込めなくなって来ている。このまま私は死んでしまうのだろうか?

 そう考えていた矢先

ズドンッ

 と鈍い音とともに私の体に強い衝撃が走った。その後私の意識が飛ぶとともに心臓が潰れたような音がした。


 私は死んだ。そう思っていた。しかし、目を開けるとそこはいつもの自分の部屋だった。おかしいと思いつつも日付を確認すると一日進んでいた。もしかして自分は生きれていたのだろうか?そう思いつつ、窓の外を見るとそこには真っ白い景色が広がっていた。

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