第4話

『ヴィッキーって奪い愛とかされそうだよね』

イザベル姉妹の黒・アナベルに単刀直入に言われた。事実にしろデマにしろ、なんか刺された気分。笑

『んまぁ、経験はあるけど。笑』

『わぁ!さすがお姉様!人生経験多いのね♡』


羨ましい。何も知らないから、純粋無垢で、恋愛が怖いものだなんて、ねぇ。5年前彼女たちはまだ幼くて、この屋敷の掟上早く寝かされてたから、何が起きてたなんて知らない。


そういえば今日は私のメンケア(仮)が来る日。

『んにょおおおおおお!!』

黒髪に猫耳をつけたそやつは飛びついてきた。

『やっほ』

『元気ないにょ?』

『いや別に、上がって?』


屋敷の人とすれ違うと変な目で見られる。

理由は私が連れているそやつ・ニョッキが男っぽくて、でも女っぽい。すごく中性的だから。

『で、ヴィッちぃー。いつ行く?墓参り

アジアの伝統だとそろそろお盆なんだけど』

『うんその前にその呼び方やめろ』

『えぇ〜似合ってるよ♡』




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