第3話

『ちょっとヴィッキー!アレク様来てたなら私を叩き起してよ!独り占めずるいわぁ』

黒いツインテールのミチルダは朝から騒がしい。まぁ、私のアラーム替わりになるので都合がいいけど。笑

『そんなワガママ言ったって、深夜だからさっ。』

『そんなこと言わないで!乙姫と彦星じゃない、、酷すぎるわ(涙)』


彼女はアレクがこの家から去ってから住み始めたから5年前に起きた事件について何も知らない。まぁ、知らなくていいんだけど、その方が平和だし。



『やぁヴィクトリア。昨夜は寝れたかな?クッキーなんて口がパサパサになるやつにしちゃってなんか、ごめん、』

『あらニコ!昨日はありがとう〜。実は昨日夕飯食べ損ねたからお腹すいてたの。笑』

『おいおい〜。まだお盛んなんだから健康的な生活しなきゃダメだぞ?可愛いんだから、自分を捨てるな、笑』

『んふ、//。ありがとう』


ニコラス、私がニコと呼んでいる彼もミチルダと同じく最近引っ越してきた方で、私よりも少し歳が上なのでそれなりに事情を察してくれてるようで、シエナから聞いてるのかもしれないけど。


シエナと2人きりで話す時に、たまにネタなのか本気なのか、「ニコラスと私はお似合い」らしい。なんでかって聞いたら『ニコラスとあんたが天パ同士だからよ♡』ってさ。何言ってるのよ。笑

でも、ここだけの話。ニコがたまにつける伊達メガネは、そそる。()

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