第46話 ブレーブキラー

魔王ベルク 魔族剛腕のマモウ 魔道王トール 破壊王ズール 天空女王モーラの死体を前に、魔神王エルドランは考えていた。


こ奴らもさぞかし無念だったろう。


今、余が蘇らせてやろう、最強の真魔族としてな。


魔神王エルドランは、魔神王の収納庫からロボットの様な物を取り出した。


先の大戦で作ったブレーブキラー、対ゆうしゃ用の武器だ、この体をお前達に与えよう..これで存分に殺すが良い。


エルドランが呪文を唱えると魔王と四天王の体から黒い炎の様な物が飛び上がった。


そして、その炎の様な物はブレーブキラーに吸い込まれた。


ブレーブキラーの目が赤く光る。


「これはどういう事だ、何故、生きている」


「魔王ベルク、どうだその体は!」


「貴方様、もしや魔神様でしょうか?」


「うむ、お前らのおかげで生き返った魔神王エルドランだ」


魔王ベルクは確信した、これで魔族は安泰なのだと。


「ですが、何故私は生きているのでしょうか?」


「余の復活実に大義であった、その褒美で四天王と一緒にその体を与えたのだ」


「この体には四天王も一緒に居るのですか?」


「うむ、その位の魔力が無ければその体は動かない..アダマンタインで作り、魔法術式を組み込み、どんな魔法も利かぬ不死身の体..ブレーブキラーだ」


「ブレーブキラーですか! 確かにただ事じゃない力を感じますが」


「その体を使い、異世界の勇者とやらと存分に戦うが良い..自分の手で復讐を遂げるのだ」


「チャンスを下さり有難うございました」


「うむ、存分に戦うが良い一戦士としてな」



魔王として四天王としてではなく一魔族としての戦闘。


願いは叶えてやったぞ...これで貸し借り無しだ

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