第43話 授与式

授与式の日が決まり、僕は王宮に来ていた。


ここで僕は正式にミスリル級の承認を受ける事になる。


久しぶりの王宮に思わず緊張するかと思ったがそうでも無かった。


勇者の大樹、聖騎士の大河、大賢者の聖人 聖女の塔子 大魔道の平城さんが居たから。


だが、何でこの時期に居るんだ。


「やぁセレスくん久しぶりだね! まさかあの後城から出て行ったなんて知らなかったよ!」


「うん、流石にお荷物は嫌だったからね..冒険者にでもなろうと思って」


「随分、頑張ったんだね、今日、ミスリル級になるんでしょう?」


「まあね..出来る範囲で頑張ったらなれた、それだけだけどね」


「だけど、セレス、あの後に急に強くなったりしたのか?」


「見せても良いけど悲しくなるから感想は無しでお願い」



せれす

れべる 20

HP 158/333

MP 132/279

つよさ 232 

ぼうぎょ 255 

けいけんち:2397

そうび :せるすのそうび(けん よろい たて くつ)(ゆうしゃのそうびぜんぶそろった!)

かご:ゆうしゃのそうびははずすこともかえることもできない ゆうしゃまほうがつかえる

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく すてーたす ゆうしゃせんようまほう 

まほう: ヒーリング、ファイヤーボール スリープ ライト、ボルト しょうのう ファイヤーボム ヒ―リスト


「やっぱり、その変な状態が続いているんだね」


「うん、ただ、ひらがなはこの世界では読めないらしくて助かるよ」


「なんだか ゆうしゃ っていうのが悲しいな本当に」


「だから、言わないでよ! 自分でも解っているからさ..所で皆んなはどの位凄いの?」


「ごめんな、セレスくん、勇者パーティーは国の決まりでステータスを教えられないんだ」


「そうか、残念だな」


「そうだ、僕のHPだけなら教えてあげるよ 9800だよ」


「大賢者なのに9800もあるんだ、約30倍...凄いんだね!」


「そりゃ勇者パーティの一員だからね」


「所で、何で勇者パーティがここに居るの?」


「ああ魔王城を攻略する為に魔王の森迄調査に行ってたんだけど、最近おかしな魔物があちこちで出るんだ、その調査を頼まれてな..そう言えば、セレスも戦ったんだろう? どうだった?」


「確かに強かったけど、スリープという魔法が効いたからどうにか倒せたよ!」


「そうか..それからはあって無いのか?」


「うん、不思議な事に僕は出会えないみたい..ハハハ」


「結構、クラスの仲間も酷い目にあった奴も居るから遭わないに越したことないさ」




「ここにいらしたのですか? そろそろ授与式が始まります、セレス様もご用意して来てください」


「「「「じゃぁな(ね)セレスまたな(ね)」」」」」



授与は滞りなく終わり、僕は正式にミスリル級の冒険者になった。


だが、これが大樹達、勇者の元気な姿を見る...最後になるとは思いもしなかった。






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