第37話 とうとう僕は強くなった。

僕は夜になってから森へと向かった。


勿論目当ては勇者セルスの剣だ。


昼間だと冒険者見習いの子供達が遊び半分で来ているらしい。


抜けるかどうか解らないが、もし抜いた時に子供達の前だと変な具合の騒ぎに成りそうだ。


だから、誰も来ない夜を選んだ。


《あれだ、確かに錆びた剣が岩に刺さっている》


僕は近づき一気に剣を引き抜いた。


凄い、この剣を持った途端に体がすごく熱くなった。


ステータス。


せれす

れべる 13

HP 158/158

MP 132/132

つよさ 12112(112)

ぼうぎょ 9102(102)

けいけんち:1347

そうび :せるすのけん(ゆうしゃのけん): せるすのよろい(ゆうしゃのよろい): かわのくつ

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく すてーたす

まほう: ヒーリング、ファイヤーボール スリープ ライト


凄い、冗談なのかと思う位に強い。


しかも、このゆうしゃ専用武器、自分の意思で装着できる。


使いたいそう願うと自分の体にいつの間にか身についている。


そして不要だ思うとどこかに消えている。


その間は何処に行っているのか解らない。



だが、これ本当に良いのかな?


実際に比べてみないと解らないけど、勇者達に近いんじゃないかな?



これで勇者セルスの道具は盾と靴だけだ。


これは流石に何処を探したら見つかるか解らない。





とりあえず ガラクタ市に来てみた。


《案外、こんな所にあったりして》


例えば、こんな所の樽の中にとか..


「おっ見て行ってくれるのかい? その樽の中にある物は全部、10スベルで良いよ、ガラクタしか無いからね..だけど治せば使える物もあるよ! 」


「有難うございます、見させて下さい」


錆びた盾(ゆうしゃのたて) ボロボロの靴(ゆうしゃのくつ)


《マジ、マジなのか? こんな簡単に見つかっちゃったよ》


「あんた、本当にそれを買うのかい? それ一番のゴミだよ..まぁ買ってくれるなら二つで10スベルで良いよ」


「買います」


「毎度ありー」


こんなので良いのか?


こんな簡単に強くなって良いのかな、僕まだれべる13なのにこれ最強装備だよ。



せれす

れべる 13

HP 158/158

MP 132/132

つよさ 12112(112)

ぼうぎょ 19102(102)

けいけんち:1347

そうび :せるすのけん(ゆうしゃのけん): せるすのよろい(ゆうしゃのよろい):せるすのたて(ゆうしゃのたて):せるすのくつ(ゆうしゃのくつ)

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく すてーたす ゆうしゃせんようまほう

まほう: ヒーリング、ファイヤーボール スリープ ライト、ぼると



僕は一体どうなっちゃっているんだろうか?


今迄のが嘘のように装備が揃ってしまった。


これ、本当にハズレのジョブなのかな?


充分、本当の勇者と渡り合える位強いし、死なないという強みもある。


今の僕はもう弱く何てない!


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