第34話 封印の先にあったもの

とうとう此処にきてしまった。


四天王のモーラは鍵を差し込むかどうか悩んでいた。


太古の昔からいる真魔族、姿形は自分たち魔族と変わらない。


ただ違うのは、闘争本能が高く何があろうと死ぬまで戦い続ける。


そして人間に対しては一切の慈悲は無く命乞いなど一切聞かなく殺すことしかしない。


私はそう聞いている。


そんな物者たちを世に送り出してしまって良いのだろうか?


8代前の魔王様は「どんな嫌いな人族であっても滅ぼしてはならない」そう言って封印された者だ。


「モーラ様、何を躊躇っているのですか?」


「そうだな、これは魔王様の勅命だ、やるしかない」


鍵を差し込み封印を解いた。


「そんなバカな...これでは意味が無い!」


モーラ達が見たものはただの干からびた多数のミイラだった。


《これで良かったのかも知れない》


そんな安堵感と共にモーラ達は魔王城へと帰っていった。


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