第27話 閑話 勇者達と小さなミス
俺の名前は 大樹 ある日突然、異世界にクラス事呼び出されて勇者となった。
クラスメイトのみんなもそれぞれが優れたジョブを貰っていたが、その中でも優れたジョブだそうだ。
俺たち五大ジョブは魔王に対する切り札だそうだ...確かに他のみんなより優れていた。
確かに切り札だ。
そして、僕たち5人はパーティを組んで演習をしている。
勿論、勇者とはいえ、最初は弱いので騎士団一個師団と行動を共にしている。
最初は他のクラスメイトも一緒だったが、直ぐに僕たちのパーティは物足りなくなり、先へと進んでいる。
今日の相手はキラーウルフマンの群れだ。
今迄、戦っていた、オークとは違い、スピードだけなら一流の冒険者を超えるそうだ。
「今日のキラーウルフマンってどんな奴?」
聖騎士である大河が騎士団の団員に聞いていた。
「狼と人間のあいのこみたいな感じですね...これ以上はお教え出来ません! 鑑定して初見の相手の対応を身に着ける..それも今回の演習の目的ですから」
「たしかにそうだ!」
「はい、ですが、聖騎士である大河様であれば簡単に倒す事は可能かと思います」
「まぁ、それなら良いや!」
「そうね、まぁ私や塔子は後方支援だから、気にしないけど、大河や大樹は斬り込まないとならないから大変よね」
「なんだか、それじゃ大賢者の僕も..楽しているみたいじゃないかな?」
「そんな事言ってないよ? うん聖人も頑張っているよ」
「そう、それなら良いんだけど」
そして、キラーウルフマンの住んでいる森についた。
騎士達が探している間、俺たちは待機だ。
そしてキラーウルフマンの群れが見つかり、その傍まで見つからないように5人で向かっていく。
大賢者である、聖人が鑑定の魔法をかける。
「大丈夫、1匹、ステータスが見えにくい奴がいるけど、大した事無いよ」
「それなら、私が、ファイヤーウオール」
大魔道の平城が炎系の上位魔法を使った。
すると、キラーウルフマンの群れは消し炭のようになった。
「なんだ、今回も俺や大樹の出番はなしか?」
「そういうなよ...まぁ相手が強くなれば俺たちも嫌でも戦わなければならなくなるさ」
「そうだな」
《グルルルー》
「何だ!」
一匹のキラーウルフマンが立ち上がり襲ってきた。
「この死にぞこないが...」
大河の一撃で簡単に死んだ。
「生き残りが居たのね!」
「一匹位仕方なくない?」
「そうだね」
「まぁ、魔法の中心から外れていればそう言う事もあるかもね」
だが、この時に誰も気が付かなかった。
このキラーウルフマンは魔法の中心に居たのだ...たかが雑魚のキラーウルフマンが上位魔法に耐えて立ち上がり攻撃してきた事を経験の無さから見逃してしまっていた。
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