第26話 閑話 騎士と魔法使い
「だけど、このジョブっていうのは凄いな!」
「本当にね、武道をやっていた、祐一君なら解らなく無いけど..私まで強くなっているんだから」
「そうだね!典子は本を読むのが好きだっただけなのに、普通に戦えるんだから不思議だよな!」
僕たちは、今、騎士が追い込んできた、オークを倒している。
勇者や大魔道のスキルを持つ者はもう既にここにはいない、更なる強い魔物を求めて、先に進んでいる。
だが、僕たち、騎士や魔法使いのジョブではまだそこまで進めない為にここに残って地道な修行をしている。
正直あせるが...これでもこの世界のベテラン冒険者より実力は上らしい。
工藤 祐一
LV 5
HP 1000
MP 300
ジョブ 騎士 異世界人
スキル:翻訳.アイテム収納、剣術レベル5 水魔法レベル3
坂本 典子
LV 5
HP 300
MP 990
ジョブ 魔法使い 異世界人
スキル:翻訳.アイテム収納、火魔法レベル6 水魔法レベル3
僕も典子もレベルは5に上がった。
レベルがあがればスキルも増えるのかと思ったらそういう訳ではないらしい。
生まれながらにしてスキルは決まっていて滅多に増える事はないらしい。
ただ、絶対ではなく、死ぬほど努力をすればごく稀に増える事がある。
魔法や剣は使っていればレベルはあがるが、新しい技や魔法は...しっかりと練習して技や詠唱を覚える必要がある。
ただ、レベルを上げるだけでは、魔法は強力になるだけ、剣術はただ使い方が上手くなるだけだ。
この辺りはゲームとは違う...案外世知辛い。
僕らは、もう少しレベルを上げたら、勉強をしなくてはいけないらしい...この辺りはしっかりと教えて貰えるそうだ...その為にお城から騎士や魔法使いがきている。
「これで15匹だね」
「典子は良いよな、遠巻きに魔法を使うだけだから」
「魔法い使いだからね」
「騎士はいちいち攻撃するから..俺なんて血だらけだよ」
「仕方ないよ、今度、水魔法でシャワー代わりになる魔法でも教わろうかな」
「そうしよう、さぁいよいよ最後だ、もうひと踏ん張り頑張ろう!」
「うん」
だが、水は出せるけど、温水には出来ない事を知って、2人はうなだれる事になった。
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