第23話 ゴブリン討伐 その後に

「大丈夫ですかセレスさん!」


可愛らしいシスターの声で目を覚ました!


「ありがとうございます! シスター アン」


あの後、街であって話したら、このシスターの名前はアンという事が解かった。


「また、血だらけで教会に居ましたけど、何をすればそこまで怪我をするんですか?」


「えーと、魔物と戦って死に掛けました」


「そうですか...余り驚かせないでくださいね」


「はい...所で僕はどの位寝てましたか?」


「三時間位ですかね」


「そうですか、有難うございます」


お礼を言うと僕は教会を飛び出した。


「ステータス」


せれす

れべる 10

HP 128/128

MP 108/108

つよさ 126(102)

ぼうぎょ 98(92)

けいけんち:1047

そうび :こうてつのないふ: じょうぶなふく: かわのくつ

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく すてーたす

まほう: ヒーリング、ファイヤーボール スリープ(NEW) ライト(NEW)


うん、かなり強くなった気がする。


同級生のLV1 位の力は手に入れたかな...微妙だけど。


さぁ、もう一度...ゴブリンを狩りに行こう。


多分、ゴブリンキングで最後だ。


ここでゆっくりしていたら...逃げるかも知れない。




ゴブリンの洞窟に押し入る。


ゆっくりと静かに歩く、奥まで行くと扉があった。


扉を開けるとゴブリンキングが苗床にした女とやっていた。


女は完全に壊れているようだ..目が死んでいてただうめき声しか出していない。


他にも一人いるが、多分死んでいる。


《お前だって不意打ちしたんだ、おあいこだろう》


「スリープ」


ゴブリンキングはあっさり眠った。


僕は、そのまま、ゴブリンキングの目を潰した。


痛みでゴブリンキングが目覚ます。


「キサマ、オレノメオ...コロシテヤル」


「馬鹿め..目の見えないお前など怖くは無い、的にしてやる」


遠巻きにファイヤーボールを叩き込んだ...ゴブリンと違って簡単には死なない。


だが、20発も叩き込んだ頃にはとうとう力つきた。


途端に頭にいつもの音が響いた。


流石はゴブリンキングたった一匹で凄い経験値だ。


せれす

れべる 11

HP 128/138

MP 68/116

つよさ 136(112)

ぼうぎょ 105(99)

けいけんち:1347

そうび :こうてつのないふ: じょうぶなふく: かわのくつ

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく すてーたす

まほう: ヒーリング、ファイヤーボール スリープ ライト


ゴブリンキングの魔石だけ回収して、他はギルドで相談しよう。


流石におかしくなっているとはいえこのままには出来ない。


よだれを垂らして焦点のあって無い少女をそのままおぶり、僕は帰途についた。



ギルドのドアを開ける。


僕が少女を背負っているのを見ると、すぐにソフィさんが気が付きこちらへと向かってきた。


「セレスさん、一体? よく見ると...そちらは...嘘..ルージャさん...何があったのか教えて下さい」


途中まであった事を話す...


「待って下さい! その話は大きすぎます...ギルドマスターに一緒に報告しましょう」


そのままついて行くと大きな扉の前に案内された。




「ギルドマスター...その信じられませんが、あのゴブリンの巣穴が攻略されました」


「そうか...で一体誰が来てくれたんだ...攻略者は銀級冒険者のどのパーティだ...それとも流れの金級冒険者か」


「それが..石級のセレスさんです」


「えっ、嘘だろ..」


ギルドマスターはすぐ僕のプレートを確認した。


「なんだこれは...ゴブリン58匹 ゴブリンアーチャーが22匹 ゴブリンメイジが10匹 ゴブリンナイトが8匹にホブゴブリンが3匹 キングが1匹 まだ支払ってない...1日で倒したのか..一人で」


「まぁ、死に掛けましたが」


《死んだとは言えない...》


「その割には元気そうだが?」


「先に教会に行って治療を受けてきました」


「なるほど、それで素材はどうした」


「取る余裕が無いからそのままです」


「だったら、手数料は掛かるが 回収はギルドでして良いか?」


《あの数の解体は難しい...》


「はい、お願いします」


「解かった...それで今回の働きに対してだが...まず二階級上がって階級は銅級にするぞ..本来なら銀級でも良いレベルだが二階級までしか一度には上げられないのだ...済まぬな」


「いえ、ありがとうございます」


「優秀な冒険者はギルドの宝だ、これからも活躍を期待しているぞ!」


「はい、がんばります」



「それじゃ、セレスさん、素材の買取は回収が終わってからですが報奨の精算を先にしましょう」


「ありがとうございます」


「額が大きいのでこのままここで計算しますね」


「はい」


ゴブリン58匹×6000スベル=34万8千スベル

ゴブリンアーチャー22匹×8000スベル=17万6千スベル

ゴブリンメイジ10匹×9000スベル=9万スベル

ゴブリンナイト8匹×1万4千スベル=11万2千スベル

ホブゴブリン3匹×3万スベル=9万スベル

ゴブリンキング=40万スベル

ゴブリンキングの魔石=120万スベル


合計241万6千スベル


「一日の収入にしたら凄い収入ですね...これに魔石が加わったらどうなるんでしょうか?」


20万スベルだけ懐に入れて221万6千スベルはそのまま預けた。


疲れたので1回寮に戻って休んでいた。


ギルドから呼び出されたので向かった。


「魔石の回収が出来たので精算しますね、すいません、一部回収ができないものがありました」


ゴブリン42匹×1.5万スベル=63万スベル

ゴブリンアーチャー22匹×2万スベル=44万スベル

ゴブリンメイジ10匹×2.2万スベル=22万スベル

ゴブリンナイト8匹×3万スベル=24万スベル

ホブゴブリン3匹×4万スベル=12万スベル

合計165万スベル


「手数料を2割引きますので132万スベルです」


勿論、全部預けた。



「あのソフィさん、今日は暇ですか?」


「私ですか? セレスさんが誘ってくれるなら何があっても暇を作ります!」


「それでしたら、一緒に食事をしましょう!」


「はい、喜んで」


「すいませんが、ミラさんにも声を掛けて貰えませんか?」


「あっ、ミラさんもなんですね」


「はい、お世話になりましたので」


「そうですよねー」


《まぁ、そんな物ですよね》


「じゃぁ、今日の夜、こちらの酒場で」


「はい、楽しみにしています」


《さぁ、ルル先輩とメメ先輩も誘ってみよう》


楽しみだ...こうして僕の長い一日が終わった。


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