第22話 ゴブリン討伐 後篇
最初の頃に比べたら、たった数日でかなり強くなった気がする。
せれす
れべる 5
HP 68/68
MP 38/38
つよさ 56(32)
ぼうぎょ 28(22)
けいけんち:197
そうび :こうてつのないふ: じょうぶなふく: かわのくつ
じょぶ:ゆうしゃ
すきる:ほんやく すてーたす
まほう: ヒーリング、ファイヤーボール(NEW)
せれす
れべる 1
HP 7
MP 4
じょぶ:ゆうしゃ
すきる:ほんやく
もちもの:なし
うん 最初の頃のこれに比べたら全然良い。
HPなんて9倍なんだから全然違う。
だけど、同級生の不遇ジョブでも
工藤 祐一
LV 1
HP 200
MP 50
ジョブ 騎士 異世界人
スキル:翻訳.アイテム収納、剣術レベル1 水魔法レベル1
坂本 典子
LV 1
HP 60
MP 190
ジョブ 魔法使い 異世界人
スキル:翻訳.アイテム収納、火魔法レベル1 水魔法レベル1
これだった。
つまり、此処まで強くなったと思っていても同級生の中に混じったら魔法使いや騎士のジョブのLV1にも届いていない。
《無い物ねだりしても仕方ない、うん...僕は弱くても死ぬことが無いんだ..そう切り替えて頑張るしかないな...まぁ正しくは死ぬけど復活するが正しいんだけど》
まぁ、他の同級生のように戦う宿命から抜け出て、自由に冒険者をさせて貰えるだけありがたい、そう思う事にしよう。
さぁ、今日もゴブリンを倒そう...
後1週間位でどこまで出来るか...
「ソフィさん、今日もゴブリン討伐、宜しくお願い致します」
「あの、セレスさん...普通の冒険者は、あれだけの討伐をしたら普通は1日は休みます、悪い事は言いません今日は休まれたら如何でしょうか?」
「いえ、大丈夫です!体調はばっちりですから」
「そうですか...冒険者の命も行動も自己責任です...頑張って下さい!」
《驚いた...この間もまるで別人のように思えたけど...どうしたのかな、気のせいか今日は落ち着いて見えるわ》
「はい、頑張ってきます!」
僕は手を振り冒険者ギルドを後にした。
さぁ気持ちを切り替えよう...
僕はそのままゴブリン討伐にむかう。
いる場所は解っている、昨日のように洞窟に突っ込んでいく。
昨日襲われたばかりだからか、ゴブリンは警戒していた。
洞窟に入るとゴブリンが既に4匹槍をもった状態で待ち伏せしていた。
《残念だな..今の僕にはただの障害物だ》
「ファイヤーボール、ファイヤーボール」
二発のファイヤーボールで二匹を仕留めて、そのままナイフで切り込み首を二つ飛ばす。
《レベルアップって凄い...こんなに簡単に此奴が倒せるなんて》
まるで、おもちゃのようだ。
そのまま、押し入るように進んで行く...やはり待ち構えていた。
《そりゃ、そうだあんだけの数が倒されたんだ、それ以上で待ち構えるのは当然だ》
洞窟の中の大きな場所に出た...そこにはざっと見た感じ30を超えるゴブリンが待っていた。
《さぁ、血祭りにあげてやろうか!》
ゴブリンから矢が放たれた。
《ゴブリンアーチャーか...だがこの程度の矢なら簡単に弾ける》
そのまま、矢を手で取ると、近くのゴブリンに突き立てた。
悲鳴と共に、1匹のゴブリンが死んだ。
そのまま、数匹のゴブリンが素手で襲い掛かってきた。
《どうやら、僕を押さえつける気だな...だが甘い》
元々腕力的にはゴブリンは子供みたいな力しかない...弱気にならず、恐怖さえなければ簡単に払いのけられる。
そして、逆に殴りつけ、ナイフで喉を掻き切ると共にそのままナイフで切りつける。
面白い位殺せる。
逆にゴブリンのナイフが刺さるかと思ったが薄皮1枚斬る事が出来ない。
気が付くと又頭の中で何かの音が響いた。
多分、レベルが上がったのだろう。
だが数が多い、ステータスを見る余裕はない。
《数は暴力...よく言われる事...その通りだ》
だが、それは、そこそこ実力があればこそ、《弱い奴なんて幾らいたって烏合の衆だ》
だが、その余裕がセレスの勘を鈍らせた。
火の玉がセレスに襲い掛かる...しかも一つではない..10を超える火の玉が飛んできた。
《これがゴブリンメイジか? ヤバイ、死ぬかも...》
避けたが、避けきれなかった二つ程の火の玉が着弾する。
《確かに熱い...だが、これなら子供の頃に花火で火傷した時の方が余程熱かった》
やっかいなので他のゴブリンを後にして、そのまま突っ込む、お返しとばかりファイヤーボールを叩き込み、そのまま切り込んだ。
ゴブリンメイジはそのまま全滅させたが、遠巻きに居たゴブリンアーチャーが矢を放ってきた。
《30匹だけじゃなかったのか...もう彼是20匹は倒した筈だが...数が減っていない...増援がきたんだ》
無数の矢がセレスを襲うが矢は刺さらなかった...だが当たると痛い事は痛い。
ゴブリンアーチャーは矢が刺さらないと見ると目を狙ってきた。
《うざったい!》
先にゴブリンアーチャーがいる所に斬り込んだ。
「ファイヤーボール×3」
《確実に数は減ってきている》
「はぁはぁ、ヒーリング」
《力が戻った気がする...多分レベルも幾つかアップしたはずだ》
恐らく、50匹を超えるゴブリンを倒した気がする。
周りにはゴブリンが居なくなっていた。
だが、奥から、こちらを見ている不気味な奴がいた。
中学生位の身長のゴブリン3匹が武装したゴブリンを引き連れてきた。
《これが多分、ボス戦だホブゴブリンとゴブリンナイトか》
出し惜しみなしだ...僕の全力で迎え撃ってやろう。
ありったけの力を振り絞り、戦った。
ゴブリンナイトにはファイヤーボールを叩き込み斬りつけた。
ホブゴブリンにはてこずったが、今の僕の敵ではなかった。
《やったぞ...全滅させた》
疲れた...少し休んだら今日は魔石を回収しよう..そして..
「えっ..」
後ろから凄い衝撃が僕を襲った。
《ヤバイ、ヒーリングを掛けていなかった》
「サワガシイカラ キテミタラ...ゼンメツダト ニンゲンメ」
《ゴブリンキング...何で僕はホブがボスだと思っていたんだ...あれっ力が出ない》
そのまま、僕は...意識を失った。
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