ラミアー
霧這
あの子のスクランパー
カットバンを愛おしげに見ては
「前の恋人別れてからリスカ辞めて
ピアス開ける様になったの。」
わざと終電で来たんだね
呟く唇の八重歯がストローを咥える
流れ星に中指立ててはにかむ横顔
部分的な香水の匂いは
酔っ払って好き勝手に乱す
ピアスの数え合いは
君の趣味に合わせて開けた首元を
そんな目で見て来るから
照れ隠しが上手く出来ない
だらしないヴィヴィアンのシルバーが
片耳からベッドへ転がり床に落ちる
汗が Tシャツに密着する熱帯夜
始発まで迎えに行けば見せてくれる
赤目を向けて舌が出る度に
蛇だったとしても構わないとさえ思ってしまう
あの子は今日も誰かのヴァンパイア
ラミアー 霧這 @Sachi8hyA9sya7
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