水不足と砂漠の掟
「え? 風呂入れないの?」
「申し訳ありません」
翌朝、朝風呂でも入っちゃおうかな、と思ったらコレである。ちなみにカラミティちゃんが背中を流そうとついて来たけどご遠慮願った。
「実は昨日から水が……」
「えっ?」
頭を下げ続ける侍女の言葉に絶句する。
プラヴァスはフィーナス川のお陰で水不足とは無縁では無かったのか?
しかし、良く考えれば川があろうと水不足になるときはなる。ここ最近プラヴァスでは雨に恵まれなかったと聞くし……いや、オカシイ。
スフィールでは雨が降らないなんて話は一切無かった。上流での雨量が十分であれば、川が涸れるなんて事は無いのでは?
整理しよう。フィーナス川はこの大陸のど真ん中を南北に通っている。
だが、ゾッデム砂漠に入った途端、水はけが良すぎる砂の地層に潜り込んで地下水脈を形成している……と言うのが定説だ。
普通に川が続いてくれていれば、小型船でも作って小麦の輸出でもなんでも可能だったのだが、地下に潜ってしまってはお手上げだ。
砂漠の地下には網の目の様に水脈が通っていると言う説もある。それが湧き出した場所がオアシスなのだと。
そう言う意味では、プラヴァスも巨大なオアシスの一種と言っても良いだろう。湧き出した水が川を作り、その周囲に出来たのがプラヴァスなのだから。
その水が湧いてこなくなったと言うのだから、プラヴァス存亡の機と言っても過言ではない。
「リヨンさんは?」
「昨日から原因究明に走り回っております」
そうだったのか、言ってくれれば……いや、昨日はそんな話が出来る状態では無かったか。
と、そこで別の侍女が駆け込んでくる。応接間でリヨン氏が呼んでいるというのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「申し訳無いが、昨日の話は無かったことにして頂きたい」
渋面を作ったリヨンの開口一番がそれだった。
「昨日の話とはカラミティちゃんを国外に連れ出すという話ですよね?」
「ああ」
「ええっ!」
隣でカラミティちゃんが飛び跳ねる。だが、ちょっと待って欲しい。
「ええっと、ソレと水不足に何の関係が?」
「実はですね……」
リヨン氏が言うにはポンザル家の井戸にはまだ水が湧いていて、水を周囲に提供し始めたと言うのだ。
ポンザル家の井戸には別の水脈が通じているとか。
「砂漠の民の不文律として水の独占は許されないこと。そのため今のところポンザル家が何か要求してきた訳ではないのですが、それでもポンザル家の立場が強まるのは避けられません。最悪、太守の座を譲らざるを得ない事態にも発展します」
「そ、そんな!」
カラミティちゃんが絶望の表情でヘナヘナとソファーへと沈み込む。ハイライトが消えたレイプ目って奴は本当にあるんだな……
だけどな、高橋と違って俺には絶望した女の子を見て楽しむ趣味は無い。
こんな事なら昨日の内に手を出しておけば良かったか? いや、後の祭りっぽいよな。
同じ事を考えたのか、カラミティちゃんが据わった目で立ち上がる。
「わ、私! 昨日はキィムラ様と二人で、その……」
「何も無かったと聞いている、キィムラ様が紳士で助かった」
やっぱり筒抜けなのね、手を出していたらどうなっただろう?
どちらにせよ俺のやることは決まっている。
「ポンザル家が力を持ち始めた矢先、ポンザル家以外の井戸や川が干上がる。あまりにも出来すぎては居ませんか?」
「いや、そうは言うが、だとしたら何故もっと早く動かなかった? 水を支配するのはプラヴァスを支配するのも同然なのだぞ」
「動いたのがポンザル家で無いとしたら?」
問いの意味を理解したリヨン氏が大理石のテーブルを悔しげに叩く。
「帝国か! しかしどうやって?」
「奴らは古代遺跡を熟知している」
「それと、井戸にどんな関係が?」
訝しむリヨン氏に俺は自説を披露する。
「昨日は図書館でプラヴァスの歴史や地理も勉強したのですが、フィーナス川は少し不自然な気がします」
「不自然とは?」
この世界に砂漠は一つだけ、極めて狭い閉鎖世界だからこそ、他との比較が成り立たない。
違和感に気が付かないのも当然だ。
だが、俺は地球の砂漠も知っている。
そこから行くとプラヴァスで湧き出すフィーナス川は少し都合が良すぎる気がする。
地球でも砂漠の街は存在する。
そんな場所で、水はどうやって手に入れているのか?
空気は乾いており川などはあっという間に干上がってしまうため、大体は地下水路を引いて街まで水を引いている訳だ。
カナートと呼ばれるイランの地下水路が最も有名だが、同様の物は世界各地に存在する。
大半がそれはもう、気が遠くなる程の労力を掛けて作成されているのだ。ただ地下にトンネルを掘るだけと思って貰っては困る。掘った後の土はどうやって掻き出すのか? 通気口はどうするのか?
それらの問題を解決するために、数十メートル毎に縦穴を掘る必要があるのだ。
そこまでしてようやく完成するハズの用水路が、プラヴァスには自然と備わっている。それに違和感を覚えて仕方が無い。
「水路を整備したのが古代人だと言いたい訳ですな?」
「その通りです、帝国にしてみれば用水路の経路を少し変えてやれば良い。カラミティちゃんの扱いに察するに、昨日の今日で全く状況が変わってしまったのではないですか?」
「おっしゃる通りです、水不足で水量は減っていましたが、突然干上がるとは思ってもいませんでした」
「帝国のやり口は単純。水路を切り替え、ポンザル家だけが水利を得る。その上でポンザル家に麻薬を流す」
「ポンザル家に権力を集中させ、交渉をやりやすくすると言う事ですか?」
リヨン氏は絞り出す様に言うが、まだ麻薬の力を甘く見ている。
「恐らく、最小の麻薬で最大の効果を生もうとしています。私の推測が正しければポンザル家すらも被害者でしかない」
「それは、どういう?」
「砂漠の不文律と言いましたが、そんな物は関係無しに、ポンザル家は金銭を要求するようになるでしょう」
「まさか! 外の人には解らないでしょうが、砂漠の水は命と一緒。コレで儲けようとする人間は誰にも信用されなくなる」
「信用よりも麻薬なのですよ」
水を売ってプラヴァス中から利益を吸い上げたポンザル家から、麻薬の力で帝国が利益を吸い取る。
これならば少量の麻薬しか運送出来ない欠点も吹き飛ぶ。悪魔の策だ。
「いやいや、水を売るなどと言い出したら他の貴族家だって黙っていませんよ、土地ごと井戸を取り上げるに違いありません」
「武力で、ですか?」
「そりゃ、勿論ですが……」
そこまで言ってリヨン氏も気が付いたようだ。
「帝国は武器も売ると、そう言う事ですか?」
「間違いないでしょう」
「馬鹿な! 奴隷に武器を渡す様なモノだ。そんな事をすればポンザル家が帝国に噛み付く危険もあるでしょう?」
なるほど、武器商人だって自分達に向けられる武器までは売らないのが道理。
権力を集中させた上、武器まで与えては逆らってくれと言うようなモノ。
だがリヨン氏は銃の事を理解していない。
「帝国が使う武器は、火薬と言う消耗品が無くては機能しません。帝国の支援なく継戦能力は得られないのです」
「武器も、麻薬も、両方を帝国に押さえられるのか!」
「それも自分達は一滴の血も流さずに、利益だけをかっさらうつもりでしょうね」
ポンザル家を麻薬漬けにして、借金を積み上げ奴隷にする。
借金で首が回らなくなったポンザル家に水を独占させ、逆らう者は殺せと銃まで与える。
僅かな麻薬と僅かな銃で、プラヴァスの富を残らず吸い上げる事が可能だ。
黒峰さんが考えた策だとすれば、余りにも悪辣。アヘン戦争が可愛く見えてしまう程の鬼畜。
「我々はどうすれば……」
「水路の切り替えが本当に出来るとするならば、帝国が動いた痕跡があるハズです」
「なるほど、調べてみます。キィムラさんは?」
「図書館へ、詳しく地理を調べれば場所を特定出来るかも知れません」
「助かります」
そんな訳で、今日も図書館通いが確定した訳だが……
「わ、私も!」
「ならん! お前は普段通り学校に通うのだ」
リヨン氏の言うとおり、流石にカラミティちゃんを連れて行く訳には行かない。カラミティちゃんには悪いが、このまま水が出なければポンザル家との婚約はブラッド家の命綱になりかねない。
「うぅ……」
「そう落ち込まないで、頑張ってみるから」
「……お願いします」
悲しそうに俯くカラミティちゃんを励ましてみるものの、恨めしげな顔で睨まれてしまった。
これは、頑張らないといけないな……
と、思ったのだが……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ロクに手掛かりも無く、五日も過ぎてしまった。
いや、俺だって頑張ったんだよ? しかし、正に砂漠で一本の針を探すようなモノ。
ポンザル家が代々持つ土地と周辺の地形を分析し、遺跡がありそうな場所を予想してリヨン氏の部下に探って貰ってはいるのだが……
残念ながら砂漠が広すぎる。行って戻ってでも数日経ってしまうのだから、たった五日で何か成果がある方がおかしい。
この五日の間にも水を提供しているポンザル家の力は強まるばかり。そして、水不足にあえぐ街からはスッカリ活気が失われていた。
そんな折、俺はリヨン氏から相談を受ける。私室で膝を突き合わせるのはいつもの事だが、その報告には驚かされた。
「帝国の商人がやって来たのですか?」
「その通りです、最初に麻薬の流通を断って以来、顔を見せる事も無かったのですが……」
「それで、奴らはなんて?」
「それが……」
聞けば帝国の商人は麻薬だけではなく、銃を買わないかとも持ちかけて来たという。
「しかし、高すぎる。ケシは最初に来たときの十倍の値段をふっかけて来るし、銃に至っては同量の金と交換とは、売る気があるとは思えませんでした」
「当て馬なのでしょうね」
「キィムラさんもそう思いますか?」
「ええ、本命のポンザル家に売りに行く前にブラッド家に顔を出した、他にも買い手は居るんだぞと言うプレッシャーのつもりでしょう」
「やはりですか……」
商売の基本とも言える。そして、麻薬の値段が十倍とは、いよいよ金をむしり取る段階に入ったと見て良い。
……いや? 逆に言えば、今までだって太守であるブラッド家に寄っても罰は当たらなかったに違いない。どうして水が涸れたこのタイミングで、奴らはブラッド家に来たのだろう? 敵情視察のつもりだったのだろうか?
ソレを聞いてみると、リヨン氏はふむと考え込んだ。
「実は帝国の馬車がプラヴァスに来る事自体が珍しいのです。どうやらポンザル家側が帝国が指定した場所に出向いている様でして」
「それは……どうして?」
「ああ、ゾッデム砂漠は外の人には厳しい土地ですから。砂漠に慣れた我々が人を出すのは珍しい事ではありません」
「なるほど、そうですか」
言いながら、何か違和感を感じた。
だとしたら何故このタイミングでやって来るのか? 水不足にあえぐプラヴァスは治安が悪化している。事件にでも巻き込まれたらコトだ。
外のオアシスで商談を纏めた方がマシ。
逆に考えてみよう、奴らはどうしても今回だけはプラヴァスに来る必要があったとしたら?
ちゃんと水が涸れたか偵察? だったら一人で十分だ。ブラッド家の財力調査? ポンザル家への当て馬?
理由は幾つも考えつくが、ブラッド家の力が落ちた時に敢えてやって来る理由がない。
いや、相手は麻薬だ。流通量を知られるだけでも面倒。と、なれば今までも密かにプラヴァスに入ってきていたのでは?
つまり、このタイミングを狙ってやってきたのでは無い。
発想が真逆、このタイミングで今までの密輸ルートが使えなくなったとしたら?
「ああ!」
俺はその可能性に思い至り、叫ぶ。
「なんです?」
「帝国の商人の跡をつけて下さい! 尾行に慣れた人間で」
俺の叫びにリヨン氏は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
それから更に五日後、俺とリヨンさんはラクダに乗って砂漠を駆けていた。
「この辺りか? 帝国の商人が消えたと言うのは」
「はい、砂漠の真ん中で忽然と」
リヨン氏の問いに答えたのは、商人を尾行したと言う凄腕の間者。クソ暑い砂漠だと言うのに黒い装束で固めているのは恐れ入る。ラクダに至っては砂漠迷彩柄と来た。
一方でリヨンさんのラクダは白く、巨大だ。
俺はと言うと、今度はリヨンさんのケツに張り付いてるってワケ。ラクダなんぞ乗ったことがないからな。
危険な任務なのにリヨン氏自らご出陣かと呆れはしたが、このデカいラクダで無ければコレほど早く辿り着くのは不可能だっただろう。それだけ一刻一秒を争う事態と言う訳だ。
ここはゾッデム砂漠のど真ん中、プラヴァスからはだいぶ距離がある。
「本当にこんな所に水路があるのですかな? キィムラ殿」
「間違いありません」
水路って奴は人も通れる様に作る物。そうでないとメンテが出来ない。
だとすれば、商人は危険な砂漠ではなく水路を通って来たのではないか? それが使えなくなったからプラヴァスにやって来たのでは?
「全て推測でしょう?」
「ですが、他に打つ手も無い、違いますか?」
「…………」
リヨン氏が焦るのも無理は無い、ポンザル家は結局、法外な値段でケシを購入したのだ。
これでポンザル家にケシが蔓延している事は確定。そして恐らくは武器も一緒に購入している。
俺の銃を目の当たりにしたボイザン辺りは、必ず買うに違いないのだ。
丁度、俺が銃のデモンストレーションをしてしまった様なモノだ。全く間が悪い。
その証拠にポンザル家は商人が去った翌日から水の販売を始めた。
曰く水を汲むのだって楽じゃない、こちらの水だって残りが少ない。そんな理由だ。
勿論、他の貴族家は猛反発。汲めないと言うなら我らが汲む、水量が少ないと言うなら見せてみろと言う声を「他人の井戸には手を出さないのが砂漠の掟」と都合が良い時だけ砂漠の不文律を持ち出すありさま。
ブラッド家にはポンザル家に対する陳情が引っ切り無しに届くが、帝国の武器がチラつく現在では手が出せない。
陳情を出す方は良いが、武器のデモンストレーションにされる方の身にもなってみろと言いたいのだが、そうとは知らない民衆はブラッド家の弱腰を叩くばかり。
実際、水が無ければ死ぬしか無いのだ。見えない脅威よりも渇きが砂漠での生死に直結する。
民衆の暴動を恐れ、リヨン氏が焦るのも無理は無かった。
「ココです」
「なんと! こんな所でか?」
全身黒ずくめの間者が指定する場所には文字通り何も無かった。この辺りと言われても探しようが無い。
「井戸があるのなら、蟻塚もあるのではないか?」
リヨン氏が言う蟻塚とは、井戸を掘ったときに掘り返した砂が周囲に堆積している様子を指すモノ。だが、そんな事を言う辺りリヨン氏は勘違いしている。
「恐らくは、地下から蓋を開けたのです、砂は地下に雪崩れ込み、蟻塚は発生しません」
俺の言葉にリヨン氏は頭を掻きむしる。
「それでは発見不可能では無いか! 肝心な所で見失うとは!」
「ハッ、申し訳ありません」
間者を叱るリヨン氏だが、一方で俺には気になる事が一つ。
「スイマセンが、その格好、却って砂漠で目立つのでは?」
「?」
俺は間者の男に尋ねる。真っ黒な衣装は隠れるときの定番ではあるが、太陽がギラつきあらゆるモノから色を奪う砂漠では、目立って仕方が無い様に思えるのだ。
「心配ご無用。リバーシブルとなっていて裏地は砂色です」
そう言って裏返した長衣は確かに白っぽかった。むしろ表が砂色で、黒いのは裏地。ひっくり返して使っていたと言う事。
商人を見失ってからは、表に戻すのも忘れていたらしい。
「つまり、商人を見失ったのは夜ですか?」
「まさしく、夜の間に忽然と消え失せていたのです」
「……なるほど」
だとすれば、夜を待つべきだろう。きっと目印があるハズだ。既に時刻は夕暮れ時、数刻もすれば夜が来る。
俺がそう言うと、間者もリヨン氏も揃って首を横に振った。
「砂漠の夜は過酷です、捜し物には向きません」
「今夜は新月、月明かりも無く、何も見えません」
新月か、いっそ都合が良い。俺がそう言って笑うと、二人は訝しげに肩を竦めていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
砂漠の夕暮れは一瞬。間もなく辺りは暗闇に変じた。
「この一刻が勝負です、ココで見つけなければ勝機はありません」
俺がそう言うと、リヨン氏は苛立たしげにランプを掲げる。
「広い砂漠をこんなランプ一つでは……」
「そのランプを消すのです」
「?」
今度こそ、面食らった様子のリヨン氏だったが、間者の方は思い当たる節があったらしい。皆で野営地のたき火も含め全ての明かりを消す。
周囲には星明かりのみ、砂漠は深い闇に閉ざされる。
……いや、違った。
暗闇に染まった砂漠の中で、ボンヤリと光る緑の光。それは野営地からそう離れていない場所から放たれていた。
「あの光は?」
「行ってみましょう」
駆けつけた一同が見つけたのは砂漠では珍しくもない砂岩だ。それがボンヤリと緑光を放っている。
「コレは?」
「蛍光塗料、昼間の光を吸収し、夜になると光る塗料です。目印の無い砂漠で、土地勘の無い商人達が姿を眩ませた。こう言う仕掛けが無くては不可能でしょう」
「では、この近くに?」
「ええ、水脈があると思って間違い無いでしょう」
自信満々に言い切ったが、内心では不安で心臓バクバクだった。それぐらい最近のリヨン氏は殺気立っている。
だがその心配は杞憂であった、岩の近くの砂を払いのけると、布で隠された井戸が見つかった。それも最近、突貫工事で作られた事がありありと解る。
「ココが……」
「地下水路でしょうね」
俺達は井戸の中へと滑り込んだ。
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