第9話は発狂しそうな王子に一筋の光

その頃リュース王国の第1王子の

リュース・スミス王子は

発狂しそうな位になっていた。

最初は政略結婚と思いながら

顔合わせしたその姿に

心奪われてしまった。

だがアースハザード帝国に

目をつけられたプリメア姫を、

助け出し敵国に対抗する

手段もない。

自分1人だけならプリメア姫と

駆け落ちも考えたが多くの民を

守る為プリメア姫との事は

諦めるしかない。

頭で分かってはいたが割り切れない

自分がいた。

だが自分は王子仮にも王族であり

無辜の民を

危険に晒すことは出来ない。

だが最愛のプリメア姫を、

諦める気持ちに

整理がつかず眠れない夜を

過ごしていた。

後1日たてばプリメア姫が

帝国に行ってしまう

前の晩に何者かがやってきた。


「何奴ここが

リュース王国リュース・スミスの

私室と知っての侵入か?」


王子はとっさに魔法陣を出して攻撃

しようとした時に


「お待ち下さいまずはこれを

ご覧くだされ」


封書にはヘブンスウォーター王国の

紋章である羽に水瓶の紋章があった。

読み終えると使者は既に

いなくなっていた。


「私が不甲斐ないばかりに姫には

大変な思いをさせてしまったが

まだ挽回は出来る。」


ウィル王子は夜中なのに

緊急招集をかけた。

呼ばれたのは結界術と

召喚獣を、呼び出せる

魔道士合計約100名に対し

命令する。


「これよりヘブンスウォーター王国に

急ぎいってくれ。

我が友であり王家の守護神

空牙王バハムートを遣わす。

結界術師達はバハムートに乗り

召喚獣師達はワイバーン召喚して

向かうのだ」


そう命令を、出した。今まで

腐った目をしていた王子の目が

生き生きと輝いているのを見た

家臣たちは全員急いで

ヘブンスウォーター

王国に向かうのだった。


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