二百六十九話:
俺は上機嫌で『監禁王の洋館』の自室に戻って来た。
「シンク君、何してるの?」
窓際に置いた孔雀の置物をいじっていると、玉木さんに声を掛けられた。
背中に柔らかいなにかが押し当てられる。
俺の腹筋へと細い腕が絡んでくる。
魅惑的な香りが鼻孔を擽ってくる。
「おんっ」
細い指先が腹筋を這いながらさらに下に伸びてきた。
「ねぇ……しよ?」
「んっ……」
ナニをとは今更だ。
俺は魔道具を起動し映像を映し出す。
孔雀の置物、URの魔道具は限定魔法【
藤崎駐屯地に置くこととなったガチャに羽根を仕込んできた。
半透明の羽根は挿すと完全な透明となり見えなくなので隠密性もばっちりだ。
さてどうなっているかと様子をみたいのだが、奥様が待ってくれない。
巧みな指の動きで俺の炎槍の鞘が抜かれる。
フイゴで火を強くするように、炎は大きくなっていく。
「んっ……んんっ……」
「ベッドにいきましょ♪」
上機嫌な玉木さんに手を引かれベッドイン。
妖艶なエロフ様のお誘いを断ることが出来ようか? いや、できない。
「シンク君♡」
二人きりだからだろう。
全力で甘えてくる玉木さん。
美人エルフさんにそんなことをされては我慢できません。
「あっ、んふっ……」
彼女の唇を奪いながら、薄いドレスを脱がしていく。
同時に俺の服も脱がされていく。
チラリと横をみると、孔雀の置物から映像が中空に映し出されていた。
それは自販機周辺の映像であり、指令室の中の映像であった。
「んふぅ、……あら、シンク君、えっちな動画見てたの?」
誤解であります。
なんだか見てはいけない映像が流れてしまった……。
「新婚の奥さんがいっぱいいるのに……お仕置きね!」
ご褒美では?
くるりと体を回転させた玉木さん。
俺のズボンはパンツごと脱がされて炎槍が上下に揺れる。
何か柔らかなモノに包まれ淫靡な音が響き始めた。
「ふぅ……んぷっ、ぐぅっ、んぐっ」
玉木さんのお仕置きタイムだ。
お仕置きされているはずなのに、快感と幸福感が押し寄せてくる。
弱点がバレている。 どこどうすれば俺が感じるのか、的確な攻め方をしてくる。 おそらく他の三人への徹底した指導をしているときに、俺の弱点も観察していたのだろう。
玉木さん、なんて恐ろしい子。
「あっ、シンクっ、君!」
俺もまた彼女の弱点を探るべく、目の前のお尻へと手を出す。
紐パンを外せば彼女の秘部が露わになる。
「ん~! じっくり、あっ、見られるとぉっ、恥ずかしい」
臀部から割れ目を通って指先を這わせていく。
彼女の下のエメラルドの毛までなぞっていく。
ここを見ているぞ、と、わかるように。
「あ゛ん゛っ!」
彼女の一部に吸い付くと、咥えこんだままの彼女がくぐもった呻き声をあげる。
それは驚きでもあり歓喜の声でもあった。
「ん゛っ、もう!」
お仕置きタイムだからだろう。
すんでのところで止められる。 決して最後まではいかない。
俺の炎槍の穂先がパンパンに赤くなっていく。
しかしそれは玉木さんの情欲の炎も一緒だ。
ギリギリのところで止め合う。
「シンク君のいじわるっ!」
先に限界に達したのは玉木さんであった。
人聞きの悪いことをいう玉木さんに馬乗りになられた。
見下ろしてくるその表情は嗜虐的な笑みを浮かべている。
重力の影響を感じさせない超巨乳が彼女の動きに合わせて乱舞する。
「あっ、あっ、はぁあっ……!」
絶景はエルフの花嫁様が満足するまで続く。
「……」
孔雀の置物の映像。
縄で縛られ複数の男たちに囲まれている。
表情までは見えないが、そういう趣味の人だったのか……?
男所帯だから需要が多いのかもしれないな。
非処女だったし。
「シンク君っ、あん♡ どこ見てるのっ、ああっ♡」
玉木さんに怒られてしまうし、盗み見もよくないので切っておこう。
しかし、次に京極さんに会った時、なんだか印象が変わっちゃうなぁ。
まぁ性癖は人それぞれだよね。
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