第8回  「悪魔の誘い」

彼は小説家だ。

中学生のころ、小説の面白さに目覚めた。

21歳の時、大学を中退して、本格的に小説を出版し始めた。

召使を雇い、食事中も、会議中も、ペンを置くことはなかった。

その間、勧誘なども来た。

「〇△教に入れば、必ず幸せになれますよ。」

だとか、

「不老不死になれますよ」

とか、

「□✕商社なら必ず儲けます」

とかだ。

白い女も来た。

しかし、全く無視した。

そして、彼が筆をおいたのは83歳の時だった。

それを見ていた、彼のファンであるは、大きくため息をついた。

私の誘いに乗っていれば、不老不死になれたのに・・・と…

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