26. 琴乃、爆発する!
「ど、どうしたの
さすがの
「ぜ、全然心の準備ができてない!」
「じゃ、じゃあ返事は落ち着いてからでいいから……」
「好き!」
「好きが溢れて爆発しちゃいそう! 助けて
珍しく
「ほら、ちゃんと返事してあげないと
「返事?」
「
「……」
「……
「うん」
「どうしても?」
「どうしても二人と付き合いたい」
「どうしてもどうしても?」
「どうしたもだ」
「へへぅ」
「まさか
「ごめん……」
「ううん! ごめんじゃない! 全然ごめんじゃないよ!
「それで三人が一緒にいられるならいいかなって思ってるよ」
「本当に本当?」
「ここで嘘ついても仕方ないでしょう」
「ほら、ちゃんと
「
あれ? いつもと全然様子が違う。
「あの……その……」
「落ち着いて。
「う、うん」
「こ、これからも宜しくお願いします……」
「うん! これからも宜しく!」
そう言って
「キャッ」
何故か
「
二歩、
「……」
二歩、
全然距離が縮まらない。
「なに遊んでるの?」
「
「ち、違うの!」
「じゃ、じゃあ何故……」
「爆発しそうなの!」
「え?」
「色んな気持ちが爆発しそうなの! 頭がおかしくなりそう!」
「どうした急に!?」
「わ、私も分かんない! だからまた今度ね!」
そのまま屋上の階段を駆け抜けて、この場から去ってしまった!
「……え?」
お、俺はそのまま
「置いてかれてるし」
放心状態になっていたら、
「ついに反転しちゃったかぁ」
「反転?」
「本格的に――ってあなたに言うことじゃないか」
ぺたりと座り込んでいた
「ついに決着をつけるときがきたようね」
「け、決着!? 今度は何をする気だよ!」
「確認しないといけないことがあるの」
「えぇええ!? お前のことだから絶対に余計なことする気がする!」
「そんなことしないわよ! けど、これは女同士としてやらなければならないの!」
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