18. 古藤家のドタバタ家族会議! 前編
短い時間だったけど、俺たちがちゃんと前に進むためには大切な時間になったと思う。
「あれで本当に良かったのかな……」
香里さんとは少し時間が欲しかったので、お泊りというのは本当に都合が良かった。
「あのとき、もうちょっと違うことを言った方が良かったかな……?」
わだかまりみたいなのは一つはなくなったと思うが、あれがベストなやり方だったかは分からない……。
「本当にあれで――」
自分の仏壇の前で、悶々と自問自答を繰り返す!
「
「大丈夫、いつものことだから。前よりひどくなってるけど」
「っていうか、お前ら帰ってくるの早くない!?」
「今日は午前上がりだし」
「そうだっけ?」
い、色々ありすぎて学校のほうに全然気が向いていなかった。
「相手に気持ちが伝わればそれでいいんじゃん」
「そうかなぁ」
「終わってからうじうじ考えるの良くないよ」
「プロポーズのときだって、私はこれ以上ないくらい嬉しかったのに未だにあなたは気にしてるし」
「うっ……」
「こっちとしてはその温度差のほうが気になるっての」
「すいません……」
「大丈夫、
俺たちがそんなやり取りをしている間、
「何してるの?」
「
「な、なんて送ったの?」
「
「任せてるの
みんなの手厚いフォロー? のおかげで、俺は母さんと本当の関係が築けそうだ……。
「さて……」
「ようやく色んな問題が解決に動いたところで、私もみんなと話をしたいことがあります」
「解決に動いてるかなぁ……」
「とりあえずは私たちの睡眠問題は解決っぽいし、
「そりゃまぁ……」
「じゃあ、私たちは更なるステップに進まないといけません!」
「さ、更なるステップ!?」
「これから家族会議をします!」
※※※
デデン!
近くの柱には、
“議題:ハーレムとは”
黒いマジックで、そんな文字が大きく書いてある!
「こ、
「なんでしょうか、
「今すぐ退出していいでしょうか!」
「ダメです」
俺の隣にいる
「ハーレムってお父さんの漫画に出てくる、色んな女の子とエッチするやつ?」
「
がくっと力が抜ける。
本題に入る前だが、既に嫌な予感しかしない。
家族会議と言う名の死刑執行会場にいる気分だ。
「仮にも私は前世の嫁なわけです」
「はい」
「それが、娘よりも遅れているような気がするのです」
「何が遅れてるんだよ」
「だって、私はぎゅーだけど
「理由聞かなきゃ良かった」
やっぱりその話かぁ……。
朝は
なんて濃密すぎるスケジュールなんだ。
夜は何もないことを祈る。
「だって、
「げ、げふんげふん! 小娘が何か言っておりますが、私は
「小娘って、みんな同じ歳だけどな」
「結局、
あっ、急にお腹痛くなってきた。
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