13. 娘の友達! 後編
「はい、
食事が届いたので、とりあえず三人でご飯を食べることにした。
「あなた骨折してるの左手でしょ? 自分で食べなさいよ」
正面に座る
「
「えぇえええ!」
言い方は悪いが
俺も公共の場でそういうことするのは恥ずかしいので、ある意味すごく助かった!
「ちょっと
「わ、私は
「い、いいから! 皆で楽しくご飯食べようよ!」
「あなたがいなきゃ私は楽しくご飯食べられるんだけどなぁ」
ぐぐっ……! やっぱりこいつ可愛くないなぁ!!
見た目は、外はね気味のボブカットがよく似合っているし、顔自体も非常に整っている!
だが絶望的に性格が可愛くない!!
うちの
「そ、そんなに
「そりゃ大好きよ。あなたなんかに負けないんだから」
「むっ」
その言葉は聞き逃せない。
俺の
「その言葉はいただけないな」
俺はガタっと席を立って、
「な、なによ」
「いいか! 俺の
「わ、私だって
「なんだと!」
俺と
やばいじゃんこいつ! 普通、友達にそこまで言うかぁ!?
もしかしてこの子ってそっち系では……!?
「えへへへ。やめてよ二人ともぉ」
ニコニコ顔の
どうやらこの
※※※
「じゃあね
ファミレスから出て、
「ちょ、ちょっと待ってよ! もう少し一緒にいようよ!」
ついさっきも同じような光景を見た気がする……。
「これから
「そ、そんなぁ……。私よりも
「うん」
バッサリ。
っていうか、俺これから
「
あまりにも無情な切り捨て方だったので、俺は
「同級生のくせに偉そうにしないでっ!!」
――が、何故か
えぇえ……。
俺、お前の援護射撃をしようと思ったのに!
「そんな風に
「う゛っ!」
今度は
成長した
「だ、だだだってぇ。
声を震わせ、動揺が隠せなくなっていく!
「
「だってぇ。
「えっ?」
「うっ、うぅううう。ぐすっ…。うぅううううう。おぇええっ」
「
琴乃に対するが感情が思ったよりもずっとずっと重かった!
「私だって
「!!!」
つ、ついに本性を現したなこいつ!
やっぱり女の子大好きっ子だった!
俺の
「うわぁあああああん!!」
「……」
「わぁあああああ!」
「……」
「あぁあああああ!」
「……」
「
「う、うん」
なんだか気の毒になってきたので、
「
「こ、
「こ、これで顔拭いて」
「ありがとう……!」
ズビィイイイイイ!!
渡されたティシュで思いっきり鼻をかんでいる……。
思春期の女子高生とは思えぬ豪快さだ……。
「
「まずい!!」
「何……?」
「それはちょっと」
「何であなたが邪魔をするの?」
「それはその……」
そんなことをして、
「これは
「……!!
守るという言葉に反応して、後ろにいた
「えへへっ。お父さんの匂いが――」
「ちょっとーーーー!!」
「ちょっとあんた!
「
「あ゛ぁあああ!! 許せない!!」
「許せない許せない!!」
「お客様、入口の前で揉め事はちょっと……」
ファミレスの店員さんが出てきた。
本日二度目。
またしても入り口前で店員さんに怒られてしまった。
※※※
「
「その言葉、そのまま返してやるよ」
三人で急いでファミレスを離れて、アテもなく近所を
「大体あなたいなければ――」
「
「う゛っ!」
大人げないが少しだけ気分がスッとする。
「ゆ、
顔を引きつらせながら
「なに?」
「私と携帯番号交換してくれないかしら。あなたが
「はぁ?」
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