第15話 『第2回は、恐怖だね。』 その1

 さて、翌日日曜日も、第2回の放送日です。


 

幸子さん


 『地獄のみなさま、地獄クラシック、第2回ですよ。さて、やましんさん、地獄といえば、なに?』



やましん


 『地獄といえば、宇宙。』(ちょっと、やらせぎみ。)



幸子さん


 『ずばっし。てなわけで、今日は、宇宙がテーマです。最初は、ホルストさまの、組曲『惑星』から、『木星』です。』



やましん


 『はい、これは、組曲のなかでも、とりわけにんきですね。中間部分に、とても結構なメロディーが現れます。では……え?』



 普通なら、幸子さんからは、それで、Go.になりそうなのですが、なぜか、幸子さんは、お餅を両側から引き伸ばすしぐさを始めましたあ。


 なんだろう。


 通りすがりの宇宙人さんBが、CDは、スタンバイさせてます。


 


やましん


 『て、……発表当初から、ここには歌詞が当てられて、お歌としても使われました。最近は、こちら、ジパンでもありましたね。え、まだ? ただ、このお歌には問題があります。一回歌うと、自動的に、オクターブあがる仕組みなんですね。すると、お歌にすると、音域が広くなりすぎるんで、気持ちは上がりたいのに、下げないとまずくなるというわけです。では、いっしょに、歌ってみてくださいね。どぞ。』



 音楽、スタート。


やましん


 『幸子さん、どしたの?』



幸子さん


 『やましんさん、たいへん。宇宙戦争よ。』



やましん


 『はあ?』



通りすがりの宇宙人さんA


 『気がらあいことでゆめいな、ゆでたこ星雲の、レッド・オデン星人が、地球の周囲にしゅうけってましよな。演習と、おっしよいましよな。これひ、かれらの、せんその、やりかたのもはんしな。』



やましん


 『ゆでたこ星雲? 聞いたことない。』



通りすがりの宇宙人さんB


 『ちきうしんは、また、しらないたけね。』



幸子さん


 『女王さまが、緊急事態を、全地獄に、宣言しましたあ。』



やましん


 『なんだろう。わけわかんないよ。』




        🚢💨


 

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