第14話 『第1回は難関だね』 その6


 通りすがりの宇宙人さんは、相手の頭のなかをのぞくという特技があるみたいです。


 幸子さんも、たまにやるけど、すっごく疲れるので、滅多にやらないらしい。


 お饅頭50個分位の糖分が必要なんだとか。


 女王さまは、そんなのは、何事もなくやってしまうし、相手を好きなように操れるとか。


 やましんの知り合いは、そんな人(?)ばかり。


 『やましんさん、ぼけっとしない。次!』


 多少ゴタゴタしたし、かなり、時間が押してしまいました。


 『今日の最後は、フォレさまの『レクイエム』だよ。多少時間が狂っても、調整するつもりだったし。行けるとこまで行こう。』


 『了解。みなさん、解りましたか?』


 通りすがりの宇宙人さんAが答えました。


 『だいじぶねですから。まかせんたい。』



 『はい、やましんさん、ご!』


 『では、本日の最後は、フォレ、またはフォーレさまの『レクイエム』を時間まで聴きましょう。これは、『死者のためのミサ曲』のことで、頭のセリフが、『レクイエム』~で、始まるので、そう呼ばれます。この作品は、たくさんの、『レクイエム』のなかでも、一番の人気があります。つまりは、地獄の多くの皆様のための音楽、また、残されている人のための音楽です。今日は、コルボさまの指揮で、聴きましょう。』



 『はい。やましんさん。グッド❗』


 『やれやれ。』


 『こりはまた、なんと、美しきかなな、音楽のでしたまありしたます。ちきうには、核ミサイル以外にも、このよなものもたるましかなたれすなあ。』


 『ほんと、すばらし。あなたがた、もう少し地球語習いなさいな。やっぱ。』


 そう、ほんと、素晴らしいのですが、びっくりしたのは、時間が足りなかったはずなのに、全曲が放送わくに入ってしまったことです。地獄、恐るべし。



 なんだったんだ、まったく。



          😇


          つづく………



※ このお話しは、人気関係なく、続くはずです。相手が地獄さんですし。核戦争とかが起こらなければ。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る