第10話 『第1回は難関だね』 その2

 さて、幸子さんが、あるいは、鬼さんが、シベリウス先生のCDを無くしたらしいため、予備に用意していたMDを出しました。


 ところが、なんと、MDを使えるドライブがないぞ。



幸子さん


 『やましんさん、これ、入れる場所がない。』



やましん


 『なんとお。弘子さんの地獄ともあろうものが。仕方ない。幸子さん、しゃべってよ。他のCD、出すから。』



幸子さん


 『そんな、急に言われても。むり。』



やましん


 『仕方ないよ。すぐ、他の出すから。』



幸子さん


 『あ、え、みなさん。今の曲はいかがでしたか? 地震があった影響で、スタジオがちょっと、混乱してます。大丈夫です。次の曲は、シベリウスさまの『悲しきワルツ』ですよ。これは、え、まず、聴いてから、やましんさんにひとこと、もらうことにしまして、そう、しまして、え。行きますね。いきます。はい。』



やましん


 『オッケー。オッケー。まてまて、これ、劇音楽『クオレマ』の全曲盤なんだ。わ。ちがった。幸子さん、やりなおし。』



幸子さん


 『えー。あ、みなさん。あ。間違いました。別の曲でした。へふふへふ。はい。では、どうぞ、……ほらあ。やましんさん。』



やましん


 『あ、よし。ゆけ。やた、成功。やれやれ、鬼のスタッフさんたちは、どうなってるの。』



幸子さん


 『さあ。電話してみる。ぷ、ぷ、ぷ。あれ〰️〰️。でないなあ。』



やましん


 『やれやれ。弘子さんに電話しようか。』



幸子さん


 『そ、それは、勘弁してください。女王さまは、偉すぎて、つまり、絶対支配者なので、鬼たち、可哀想。さからったり、しくじったりしたら、消されるかも。』



やましん


 『え〰️〰️〰️、だって、職場放棄だよ。それに、人道的な地獄なんだろう? まあ、とにかく、つぎ、用意するから。え〰️〰️。ぐりーぐさん、『山の魔王の宮殿』。と、『オーゼの死』。よしよし。しみるぜ〰️〰️〰️😃』



      ピンポーン😃


       ピンポーン☺️



やましん


 『あ、お客様だ。だれだろ。今時分に。あ、インターホン。はい、どなたあ。』



来客さん


 『あ、通りすがりの宇宙人でし。じごく、くらしく、放送してりの、こちらね?』



やましん


 『え〰️〰️〰️〰️😱。なんで、わかるの?』



通りすがりの宇宙人さん


 『重力放送波が出てる先をたどったし。地球でら、ほかにないたし。ぜは、見学したしねす。』



やましん


 『え、見学、受付してないす。』



幸子さん


 『あ〰️〰️〰️。通りすがりの宇宙人さん、アルバイトしない〰️〰️〰️?』



やましん


 『げ。なんと?』




        ✋💦🏢💼





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