第9話 『第1回は難関だね』


幸子さん


 『いい、調べね〰️〰️〰️。』



やましん


 『うん。アマチュアのおじさんたちが、昔を振り替えって、みな、この曲を、 吹きたがるんです。まあ、比較的、指の動きは早くないからね。でも、大抵、感情移入し過ぎて、演歌になるんだなあ。グルック先生、初演の最初からあったヘ長調の音楽に、ニ短調の中間部分をくっ付けたんです。だから、それを含めて演奏する場合と、中間部だけやる場合と、両方あります。中間部だけのときは、題名を『メロディー』としてることもある。本来、オペラの中の音楽だから、管弦楽曲で、フルートがその中でソロするんですが、一般的には、ピアノ伴奏のフルート曲にすることが多いです。お金持ちなら、オケを雇うかも。また、ヴァイオリンでソロすることもよくあります。ヴァイオリンは、レパートリーが広いから、逆のことが多いけど、ちょっと、レアなケースかも。』



幸子さん

 

 『ほらほら、止まらない。曲は終わりそう。次は、なにかな。む、シベリウスさま『悲しきワルツ』うあ〰️〰️〰️。やましんさん、たっぷりしゃべりそう、さらっと、いきましょ。』



やましん


 『これは、まさに、地獄に相応しい名曲ですよ。』



幸子さん


 『あ、滑った。CD、転落。あとで、拾うわ。えと、え? ないよ、やましんさん、ない。シベさん、ない。』



やましん


『あるよ、さっき、ちゃんと、チェックしたんだから。順番に並べたよ。』



幸子さん


 『でもない。どする。』



やましん



 『しょがない。予備ならある。ほら。』



 やましんは、鞄から予備のMDを引っ張り出した。


 しかし、これが、大騒動になったのであります。


 

        👊


 

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