第8話 『ON AIR 第1回』 その2
やましん、幸子さん
『わ、わあ、地震だあ。でかいぞ。』
鬼のディレクターさん
『地獄に地震なし❗ て、あ、あ、あらあ〰️〰️〰️、あ、揺れてる。うあ〰️〰️たしけて〰️〰️〰️😈』
幸子さん
『あのみなさん、地震の経験なしよ。』
鬼のスタッフさんたち、鬼の子を散らすように、あっという間にいなくなりました。
やましん
『ありま。曲、終わるよ、幸子さん、ど、する? 中止するかい?』
幸子さん
『いやあ。それは、まずいなあ。始まったばかり。わたあ。まだ、揺れてる。あ、あ、長いな。この家、ダイジョブ?』
やましん
『いやあ。速報、震度4だって。直下型ですな。小さい方だよ。震度5だったら、もたなかったかも。幸子さんは、慣れてるだろ。あ、曲、終わるよ。』
幸子さん
『お池の本部は、免震構造。まあ、仕方ない。たしか、これを、押すと、話ができる。やましんさん、しゃべってよ。あたくし、CD用意するから。』
やましん
『あらま。え、あ、みなさん、いかがでしたか? 現世では、いま、地震がありました。地獄では無いらしいですね。では、次の曲は、グルックさんの、『歌劇オルフェウスとエウリディーチェ』から、『精霊の踊り』です。最初に公演されたときには、この曲は無かったんですよ。フランスで初演するに当たって、フランスでは、バレーがないと、受けないので、追加したバレー音楽なんです。お話の元は、ギリシャ神話です。奥さんのエウリディーチェさんが、毒蛇さんに噛まれて亡くなってしまい、オルフェウスさんが、地獄にまで探しに行く音楽です。今日は、フルートの独奏曲として聞きましょう。独奏は、名高い、フルーティスト、ランパルさまです。』
幸子さん
『やましんさん、長い。』
やましん
『このくらい、良いでしょ。』
幸子さん
『1分超過。曲、スタート。』
しかし、地獄のスタッフたちは、帰ってきません。
ちゃんと、放送されてるのかな?
見放されたかもしれません。
🏃 🐍
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