第2話 驚愕!ぬぺぬぺ星人の技術力!
20xx年。人類が初めてぬぺぬぺ星人と出会って1時間が経った。
カチカチ、時計の針が無音のこの部屋ではよく響く。
なんでこんな事になったんだ。
ちょうど1時間前部下がぬぺぬぺ星人と出会い、私に知らせ。そしてぬぺぬぺ星人と会話、しかし親フラによって中断。
なんだこれ。
上司に言って信じてもらえるかな。
私がどうやったら信じてもらえるか思考を巡らせているとまた扉が強く開かれる。
バン!
「大佐!」
「ゆっくり開けれないのか君は」
「やっぱりこういうのは雰囲気が大事かなと」
やっぱりコイツやばいな。
とりあえずなんできたか聞いてみる。
「で、なんで来たんだ?」
「宇宙の食べ物を貰ったんで一緒に食べましょう!」
はっ?
「お前正気か?」
絶対コイツおかしい。普通知らない食べ物食べないだろ、しかも地球侵略をしに来た奴等の食べ物なんか。てか貰った?
「おい、さっき貰ったって言ってたけどどうやって貰ったんだ?」
「あぁ、ワープ装置を使って送ってもらいました」
すっげぇ。いや、スゲェじゃなくて。えっ?ワープ装置?とんでもない技術力じゃねぇか。
「それで、何送ってもらったんだ」
「ハルゥタラのマットリアらしいです」
名前からしてやばい雰囲気が出てる。
「で?そのハルタラのマッタリアがどうした?」
「ハルゥタラのマットリアです」
あっ、そうですか。
「それで、そのマットリアはなんなんだ?」
そう言うと部下は小さいキューブを懐から取り出し角を押し込んだ。すると突然大きくなり料理が出てくる。
えっ!?
「えっ!?今のどうなってんの!?」
私がその光景に舌を巻くと少佐がドヤ顔で。
「えっ?これですか?これは空間圧縮技術と時間操作技術を利用した食材用特別保管容器。ストラトロッゾです」
「・・・要するに?」
「凄いタッパーですね」
技術の無駄使いが凄い!普通そう言った技術って兵器に使われるもんじゃないの!?
「と、とりあえず落ち着いて、覚悟決めて食べよう」
私は出された物は食べる主義だ。
とりあえず椅子に座り出された料理を見る。
どうやらコース料理のようだ。
多分主食であろう物はなんか動いてる、キモ。もしかして小さい虫?
き、気を取り直してサラダ?かな?こっちは美味しそうだな色合いも良いし私の好みだ。
そう思ってフォークを突き刺そうとした。
ガキンッ!
「うん?」
私は音が出たフォークを見た、それは先がへし折れ、もう使えなくなっていた。
「はあっ!?」
えっ!?
「あっ、それ鋼鉄野菜のサラダですね」
なんてもん食わせようとしてんだ!てか食えねぇだろ!馬鹿か!
「あっ、それには食べ方があるらしくてですね。まずそこのデカ虫のソテーを乗っけてサラダの上で割る」
デカ虫ってなんだよ!てかやっぱり虫かよ!
うえぇ、食いたくないけど仕方ない。まず、デカ虫をサラダに乗っける。そして割る。
グチュ
私がデカ虫を割るととそこから汁が滴り落ちる。それはクリームシチューのような色をしていて意外と美味しそうだ。
「ほっ」
安心して思わずホッと声が漏れる。
そして、その汁が鋼鉄野菜の上にかかり、鋼鉄野菜達は溶け出した。
うん!?!?
「おい!なんか溶けてんだけど!やばくない!?」
私がそう言うと少佐はグッとサムズアップをして来た。殺してやろうかな?
「それで溶け出したら急いで食べましょう、鋼鉄野菜は中身が柔らかくて美味しいようなので」
「食えねぇわ!」
見ろって!この溶け具合!ジワジワとかじゃないって!ドロッ、って感じで一瞬で溶けてるよ!?人間が食べたら絶対死ぬって!?
私が抗議をすると少佐はこちらへ来て私の事をバシンとビンタをして元の椅子に座った。
えっ?なんで私ビンタされたの?食べろって事?
「くそっ!分かったよ!食えば良いんだろ!食えば」
私は後で少佐をブン殴る事を誓い、初めての
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「どうでした?」
「食べログに4.8つけときたいぐらい」
意外にも美味しかった、殴るに殴れなくなった。
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