ぬぺぬぺ星人侵略中
乙女サリイ
第1話 奇妙奇天烈!ぬぺぬぺ星人襲来!
20xx年。某国家にて。
「ふぅー、やっぱり仕事中の葉巻は最高だぜぇ」
私が軍の仕事につき早数十年、戦争などはとっくのとうに終わっており。今や軍に入る者も少なくなってきた。
自室でそんな事を考えていると突然ドアが開かれた。
「た、大佐!大変です!大変なんです!」
「おいどうした少佐、とりあえず落ち着いた方が」
「落ち着いてられるか!このボケナス!」
えぇー、こいつ部下だよな。そんでもって俺上司だよな、ヤベェよこいつ。本当に大変なのコイツの頭の方だろ。
とりあえずそんな事を考えてもしょうがないので用件を聞いたのだが、意味が分からない。
「だから私は本当の事を言えと言っているんだ!」
「本当なんですよ!とりあえず来いよ!」
「情緒不安定過ぎだろ」
とりあえず呼ばれたので走って着いて行く事にした。場所は衛星管理の部屋か。
「ぜぇぜぇ、と、とりあえず来たが何をそんなに急いでいるんだ?」
「これを見てください!」
部屋に着くなり少佐にパソコンの画面を見せられる。これがどうした?そう言おうとしたが直前に気づく。
「えっ、変なの映ってない?」
そう、変なのである。
なんかぬるぬる動いてるし、あっ!今硬直した!なんだこれ気持ち悪っ!
「で、少佐これは一体?」
「さっきから言ってる通りぬぺぬぺ星人ですよ!」
「頭沸いてんのか」
なんか部下が突然頭悪い単語を言ってきたから思わず暴言が出た。
なんなんだよぬぺぬぺ星人って。
「大佐!その顔ぬぺぬぺ星人ってなんなんだよって顔ですね!」
当たり!じゃねぇ!怖いんだけどコイツ!
とりあえずぬぺぬぺ星人について説明を始めたのでよく聞く。
「ぬぺぬぺ星人とはぬぺぬぺ星からやってきたぬぺぬぺ類ぬぺぬぺ目ぬぺぬぺ科ぬぺぬぺ属に位置する生物です!」
ぬぺぬぺがゲシュタルト崩壊しそう。
「それで、それはどこ情報だ?」
「彼等に教えてもらいました」
「さらっととんでもない事してんな!?」
やばいって!勝手に交信しちゃいけないタイプの奴等なのに!
「そ、そうか。それで彼等他に何か言ってたか?」
「地球侵略しに来たって言ってました!」
「はい!地球終わりました!止めろよ!話せたんなら止めろよ!」
何してんのコイツ!世界を救うヒーローになれたのドブに捨ててんぞ!
「いや、でもまず大佐に知らせたくて」
子供か!親に褒めてもらいたい子供か!
少し可愛いけど!でもお前男だよな!可愛さ見せなくていいねん!
「だって」
だってじゃない!めっ!捨ててきなさい!そう言いたい!小動物的な可愛さ!コイツ2mあって威圧感凄いけど!
『あっ、あー。あー、聞こえてる?』
私が少佐の可愛さに悶えていると突然声が聞こえてきた。
思わずそちらを向くとそこにはSkypeで通話してきてるぬぺぬぺ星人が!
なんでSkypeなんだよ!独自の連絡手段持ってろ!ホログラムとかじゃないんだね!
『あれ?聞こえてるかな?やっぱりソフトバ○クAirは駄目かな』
ソフ○バンクAirかよ!確かにあれは粗大ゴミだけど!てかWi-Fi使って通信してんの!?
「おい!貴様何者だ!」
『おっ!やっと繋がったかい?』
さっきからずっと繋がってる!なんだコイツ!
『それじゃあ君ら、ちきゅ『ちょっとぬぺら入るわよ』ちょ、ちょっとお母さん!今仕事中!』
『ちょっと切らせてもらうよ!』
ピッ!
ふぅー、宇宙人にも親フラってあんだな。
明日、絶対辞めよ。
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