ベアリングに迄の言及は凄い視点だと思いました。
ドイツへの戦略爆撃でベアリング工場への爆撃が最初の第一目標だったとの記憶が
間違っていたらすいません。
意外と重要な事なんですよね。
後、電装品関係の性能をどうやって上げていくのかも楽しみです。
戦後アメリカ軍が疾風の性能調査の時に、
自軍のプラグとコード、エンジンオイルとハイオクガソリンで、
調査した結果、大変な高性能に驚いたという記事を読んだ記憶があります。
設計は欧米と同等だったが周辺技術をまとめる人が居なくて、
各部門が製品を収め、機体に装備していたという事です。
単純には言えませんが、エンジンからバリスタの取り方が悪く、
無線機の性能が悪かったとの話などが有名ですね。
作者からの返信
ありがとうございます。
ドイツのシュバインフルトのボールベアリング工場の爆撃ですね。一方日本では、DB601の国内生産で、ベアリングの真球度がドイツほど良くなくて、信頼性劣化の原因になったのではと言われています。
中島の栄エンジンと比較して金星は前列のシリンダと後列のシリンダの間隔が狭くて、玉軸受けを使ったが、設計上厳しかったというのは史実です。
ハ-43(史実で烈風が搭載してエンジン)では18気筒化だけではなく、この部分に手を入れて前後列のシリンダ間隔をあけています。設計者も2000馬力にするためには要改善点の一つだとわかっていたのでしょうね。
編集済
先日はありがとうございました。
軸受けの強度アップまで見込んだ開発記は中々お目にかかれませんね。
令和の今「国産メーカーのベアリング」と聞くと日本精工や不二越、NTNが浮かびますが、この当時の軸受けはどこが作っていたのか気になってきました。老舗の日本精工っぽいような気もしますね!
玉軸受けよりも受け面積が大きいコロ軸への言及や、この前の部分で共振振動についても触れられていて
「すげえなぁ~」とため息つきながら読んでおりました。
「離昇出力」という単語もこの作品で初めて実感として理解出来ました。
「公称出力」「常用出力」「離昇出力」と全て、なんとなく聞いたことある・・・というレベルでしたが、調べながら数話読んだだけでも大変勉強になりました!
今までは2000馬力エンジン!等々見てもイマイチその馬力が高いか低いか感覚として捉えられませんでしたが、今回の【金星性能向上】の話を読んで、これだけ開発に尽力して目指す目標が「1350馬力」という数値を見て、その大変さが良く理解出来ました。
作者からの返信
ありがとうございます!
三菱や中島のエンジンに関しては、いろいろ文献を読んだり、ネットの情報もキングファイルに結構たまっています。そんな、何年もの間読んできたことからヒントを得て書いています。
ところで、軸受けのメーカまでは考えたことはなかったですが、ちょっと調べてみました。日本精工とNTNは戦前からエンジンの軸受けやベアリングを製造しているようです。特に日本精工は航空エンジン用軸受けと書いてあるので、ご指摘が当たっていると思います。
編集済
技術的なお話の中に割り込んで恐縮ですが、この工場の場所ってもしや、名古屋市東区の大幸工場になるのでしょうか?
昔、もう少し東の方に住んでいたのと、入院中に同室の人達から、空襲の話しを聞いたのを思い出したので、知っている場所かも?と思って気になった次第です。
もし当地なら、ドームになってからは知りませんが、ドームになる前の工場時代の青っぽい壁を、今もなんとなく覚えています。
見当違いでしたらごめんなさい。
作者からの返信
ありがとうございます。
その通りです。
三菱の名古屋発動機製作所は当時の大幸町に工場を建設しました。場所は矢田川の南側になると思います。
昭和19年の記録ですが、工場の敷地面積が36.7万坪で、約4万人が働いていたとの記録があります。
図面を見るとドームもその東側も砂田橋の東側の一帯も全部工場だったようです。ただし、浄水場は昔も今も同じところにあるようです。