小さな天才
テレビに出て一日が過ぎた。一つやり切れたという印象がある。
「はぁはぁ今日もこれでいいかな」
俺は毎日、日課のトレーニングをしている。
そしていいことが起きていた。なんとチャンネル登録者が増えて10万人を突破していたのだ。
さらに朝の情報番組で新人歌手として取り上げられ、お褒め頂き、あらためて音楽番組に出てよかったなって思っている。
あとあれから家に出てくるゴブリンを倒していったんだけど
レベルがに上がって
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[名前]小林 廉
[年齢]23
[身長]160
[職業]無職
[称号]討伐者
[レベル]5
[力]22
[知力]20
[速さ]28
[防御]12
[魔力]0
[SP]55
[ユニークスキル]鑑定[極] ダンジョンマスター
[スキル]棒術 冷静
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SPが55になった。
これを魔力に使いたいなって思ったんだけど、なぜか入れることができないんだよな。ゆずどうして入れることができないの?
『それはですね、魔力が無い状態ではどうやっても増やすことができないんです。魔力というのは空気中に潜んでいる見えない気体とは別のものです。それを普通人間は取り入れていません。なので魔力が無く、増やすことができないのです。』
なるほどじゃあどうやって取り入れることができるんだ?
『瞑想です。取り入れようとするのではなく感じるのです。まあ、今はできないので来たる日に教えます。』
そうか、わかった。じゃあその時になったら教えてくれ。
『わかりました。』
じゃあ、これから家に帰るかと言いたいところだけど、ここどこだかわかる?何も考えずに走っていたら、なんかこんなとこに来ていたんだ。
『まあ、ゆっくり散歩しながら帰りますか。』
そうだな、ナビをお願い。
『わかりました。あのでかいビルの近くまで行って駅に行って、電車に乗ったらすぐに帰れます。』
俺は目的のビルまでのんびり歩いて行った。
意外と散歩は楽しかった。まあそんな感じで散歩をしていると公園で一人の子供が同い年の子供達にいじめられていた。
俺はいてもたってもいられず、助けに行った。
「お前ら何やっているんだ。弱い者いじめはしないでね。」と優しく話しかけた。
子供達は俺が怖かったのか背を向けて逃げていった。
俺はすぐにいじめられていた子供にそっと近寄り。
「坊主、大丈夫か?」
俺は小さい子に怖がられないように話しかけた。
「うん」坊主は笑顔を見せて返事をした。その顔は整っていてハーフのような顔だちをしていた。
そこからベンチに一緒に座り込みこう話しかけた。
「坊主何があったんだ。」
「僕はこの子猫がいじめられていたから、助けていたんだ。本当は家で飼いたいんだけど、僕は貧乏だから、お家で飼えないんだ。それにこの猫は家族もいるからほら見て」と草むらに指をさした。
すると草むらから子猫と親猫が一緒に歩きだしてきた。
「ほら、行っておいで」
動物に対する坊主の愛情を感じた。
こんな光景を見るとなんだか昔を思い出す。
俺がこの子猫のような存在でいつもある人から助けてもらっていた。
この子に何か特技は無いかと思い鑑定をした。
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[名前]渡辺レオ
[年齢]10
[身長]130
[称号]憧れる者
[レベル]1
[力]10
[知力]80
[速さ]30
[防御]5
[魔力]0
[スキル]予測
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ユニークスキルがあるだと?
今までいろんな人見てきたけどここまでの逸材なかなかいないぞ。もう決めるしかない
「坊主、お母さんを助けたいか?」
「うん。助けたい。」
「よし、坊主の家まで届けてやる。また明日ここで遊ぼう。」といい。家まで迎えに行った。
家はぼろ屋だったそして部屋も小さいところだった。
坊主と一緒にお母さんの所まで行って。
「ママ、ただいま。」
「お帰りっ、レオから知らない人離れなさい警察呼びますよ。」
「ママ、ちょっと待って、この人は僕がいじめられているときに助けてくれたんだよ。」
「そうなの、すいませんでした。けれど何が目的で助けたんですか?」坊主の母がにらみつけるように聞いてきた。
「特に何もありません。僕も昔いじめられていたのでそんな思いになってほしくないと思い、助けました。」
「誤解してしまいすいませんでした。」
「じゃあな、坊主」と言い俺は帰っていった。
次の日
俺はあるものを持って行った。
それはパソコンだ。
そして公園につくとレオはベンチに座っていた。
「坊主、お待たせ。」
「あっ、お兄ちゃん?」
「おっちゃんでいいよ。」
「おっちゃん何するの?」
「これからあるものを一緒に考えてほしくて。」これから俺が一緒にしようとしているのは株だ。坊主がどれだけ天才なのか知るためにしようとした。
結果はすごかった。一緒に1万円からやったら気づけば10万円になっていた。
間違いなく天才だと思った。
それから稼いだ9万円を銀行に取り出していき坊主にあげた。
それから坊主を家に連れて行った。
「ただいま」
「お帰り、そのお金はどうしたの?うばってきたの?」
「違うよ、おっちゃんと一緒にゲームしてたら手に入れたの」
「またあなたですか。何をやったんですか?」
「株ですよ。あとあなたの息子さんの才能を開花させただけですよ。」
「本当ですか?」レオのお母さんは驚きの表情をしていた。
「レオにそんな才能が?」
「レオ君はお母さんと一緒に楽しい生活をしたいと言っていました。」
「僕にその手伝いをさせてくれませんか?」
「僕、おっちゃんならいいよ」
「レオが言うなら、お願いします。」と言った。
俺は二人を眷属にすることができた。
レオは本当に天才だったな。
俺は自宅に歩きながらそう考えていた。
これでやっと三人を眷属にすることができた。
まだまだ道のりは長そうだ。
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