第58話 彩葉の過去① ※百合先輩視点
私は元々、普通の女の子だった。
いや、今も普通の女の子だが、最初から女の子が好きだった訳ではない。
勿論、異性が好きで歳上のイケメン男子が好みだった。
だが、ある時をきっかけに同性が好きになってしまった。それは私が中学二年生の頃のことである。
「はぁ、同級生の男子ってガキよね」
廊下を通る男子生徒を見ながら私はそうボヤいていた。異性としては見られない。
「いろちゃんって理想が高いよね」
当時、私と友達だった里帆ちゃんと言う女の子がいた。
同じクラスになったことをきっかけに喋るようになり、気付けば四六時中側にいることが増えていった。いわば一番の親友という存在だ。
「理想が高いって言うより異性として見られないのよね。どうせなら歳上の大人っぽい人がいいかも」
「歳上ってどこくらいの?」
「どれくらい? まぁ、大学生くらい?」
「それ、今の私たちからしたら犯罪だし」
「それでも歳上に憧れがあるのよ。声変わりもして身体つきもしっかりとしたまさに男って感じが魅力なのよねぇ」と、私は頬を赤めながら妄想にふける。
当時、私は男性との経験はなかった。付き合うことは勿論、ファーストキスだって終えていない処女だった。中学生にしてはそれが普通かもしれない。
同級生は異性とは見えず、歳上に憧れがあった私は理想の出会いを夢見る女の子だった。それが原因でなかなか恋愛に踏み込めずにいたのかもしれない。
そんな時、私は同じクラスの男子から告白を受けたのだ。
その人は坂本という人でサッカー部のエースで女子からの人気が高いイケメンという部類に入る人だった。
歳上に憧れがあった私だったが、別に好きな人はいない。
断るのも悪いと思い、その場で告白を承諾した。
坂本は高喜びをしたが、私は気まぐれだった。
付き合ってから好きになるパターンもあるだろうと軽い気持ちで承諾したのだ。
だが、それが失敗だった。
「坂本くん。どこ?」
とある放課後、私は坂本に呼び出された。
サッカー部の部室に来て欲しいとのことだったので来てみればそこには誰もいない。
来るのが少し早かったのだろうか。部室を出ようとしたその時だった。
バタンと扉が閉まり、後ろを振り向くと複数の男子が群がっていた。
それはサッカー部の面々だ。同級生や後輩の男子がいた。
「な、なに?」
「本当に来た。近藤さんってスタイルいい」
「坂本。本当にいいのか?」
複数の男子の後方に坂本がいた。
「うん。好きにしていいよ。所詮、遊び相手だからさ」
「坂本。太っ腹だな。じゃ、遠慮なく頂きます」
「え? なに? 辞めて。離してよ」
混乱する私に複数の男子は私の手足を床に押さえ付けた。
女子の力で複数の男子相手には抵抗したところでどうにもならなかった。
「ちょ、痛い。触らないで。坂本くん。助けて」
私がそう言っても坂本は何も反応を示さない。むしろ私が責められているところを見て楽しんでいる様子だった。
すぐに騙されたことを錯覚した。気まぐれで付き合ったのは私じゃないってことに。
そして、私は無理やり服を脱がされて全裸にされる。
「うひょー。良い身体していますな。いっただき!」
「バカ。まずは俺からだよ。何のためにじゃんけんしたんだよ」
「まぁ、まぁ、ここはみんなで楽しもうよ。順番にさ」
私は複数の男子から身体の隅々まで舐められた。
「ちょ、辞めてよ」
必死に抵抗するが、男の力には敵わなかった。まさに無力。
「辞めてって言っておきながら本当は喜んでいるんだろ? 近藤さん」
そんなわけないだろと言いたいところだが、私は恐怖で固まってしまった。
ここに連れ込んだ張本人。坂本を睨みつけて私の身体は遊ばれた。
「ほら。咥えろよ」
「待てよ。こっちから先にしてよ」
何本のペニスを口に突きつけられて私は無理やり咥えさせられる。
「ん、んんん! ゲホッ、ゴホッ!」と、喉の奥まで挿れられて苦しさでむせた。
「最高。そろそろ挿れるか」
無理やり私の中に挿れられてズボズボと突かれる。
「あ、あぁん。ああああああん」
「ほら。口がお留守ですよ。咥えて、咥えて」
「ンンンン」
「何このおもちゃ。気持ちよすぎ。坂本。ありがとな」
「気にするな。存分に楽しんでくれよ。所詮、使い捨てだから」
許さねぇ。今に覚えていろよ。坂本。
殺す! いつか絶対に殺してやる。覚えていろよ。
「ふーふー」と鋭い目付きで威嚇したところで坂本には届かなかった。
涙を浮かべながら下も上も私は複数のペニスを突かれて遊ばれ尽くした。
私の初めてをどうしてこんな奴らに奪われなきゃならないんだ。
色んな感情が合わさって私の顔はぐちゃぐちゃになった。もうダメ。
プシャッと嫌な予感がした。
「あー。イっちゃった。最高」
「あ、お前なに、中に出してんだよ。次は俺な」
私に休む暇なんてない。
中出しされた直後に新しいものを挿れられる。
痛い。痛いよ。このままじゃ、切れちゃう。
ズボ、ズボ、ズボ、ズボ。パン、パン、パン、パン、パンと部室内は私が遊ばれる音が響き渡った。
「おら。口で綺麗にしろよ」
「はい。次は俺ね。あ! やべ、すぐに入っちゃった」
逃げられない。逃げたいのに狭い部室内では大勢の男から逃げ切る手はない。
「おら! 七発目!」
「あ、あぁぁぁ。あ」
その日だけで私は七人の男子の相手をする羽目になった。
もう私の下半身も口も白い体液でドロドロだった。
ヤリ捨てられるように私は部室内に取り残されてしまった。
しばらく私はその場から動けずに気づけば気を失っていた。
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