第21話 ○ェラ


「じゃ、口で立たせてみましょうか。私が玩具でやるから侑李ちゃんは佐伯くんのやつでやってね」


「はい。その前にその……」


「ん?」


 恥ずかしそうに侑李は百合先輩に何か耳打ちをする。


「あーそういうことね。佐伯くん!」


「なんですか」


「洗ってきてもらえる?」


「洗う?」


「あなたの息子。ちゃんと陰茎の中まで丁寧に」


「あ、はい」


 まぁ、これを直接口に入れると考えれば侑李に負担がかかるということだろう。

 俺は洗面所で水洗いして息子を磨き上げた。


「洗って来ました」


「よろしい。ベッドに寝て。それとも立ってしてもらう?」


「えっと。じゃ立ちます」


 百合先輩が見本を見せながら侑李が実践する構図になっていた。

 こうやって舐められるのも悪くない。

 一回、我慢してみようか。自分の中でどっちが勝つか我慢比べを勝手に始めた。


「じゃ、咥えてみようか。こんな感じ」


「こうですか?」


 パクッと侑李の口に俺の先が入る。


「痛!」


「ごめん。痛かった」


「うん。少し」


「侑李ちゃん。歯閉まって。咥える時に立てると男性側が痛いから」


「わ、分かりました。こうですか」


 パクッと今度は歯を引っ込めた状態で咥える。


「あ、あぁ。いぃ」


「ちょ、変な声出さないでよ」


「侑李ちゃん。次は吸い込むように動かしてみて。そしたら勝手に立ってくるから」


「俺はそんな単純じゃないぞ」


「クチャ、クチャ、クチャ」

 

 侑李は初めてとは思えないフェラテクで吸い付くような気持ち良さが一気に集中した。


「あ、ちょ。あぁぁ」


「勃起したようだね。やるじゃない。侑李ちゃん」


「クパッ。なんか私はこの行為好きじゃないかも」


「え? どうして」


「いや、やらされているような感じで。ホラ、やれよ。みたいな感じが嫌かも」


「じゃ、佐伯くんに寝てもらえば? それならやらされているというよりやっているって感じになると思うよ」


「高嗣。横になりなさい」


「分かった」


 確かに俺が立っていたらやらしている感じがして横になっていたらされている感じがする。同じことなのだが、体勢だけ立場が変わっている気がした。


「これから侑李ちゃんも本番でやると思うから今のうちにテクを身につけるといいかもしれないね」


「ただ舐めるだけじゃダメなんですか?」


「舐め方にも種類はあるよ。せっかくの練習の機会なんだから何個か身につけたら将来の彼氏に喜ばれると思うけど?」


「彩葉さん。教えて下さい。そのテクを!」


「いいよ」


 完全に俺は練習相手としていいように使われていた。

 実験台のように俺の息子は侑李に弄ばれた。


「根元から先に向かって舌を滑らせる形でスーッとさせると焦らし気持ち良さがあるらしいよ」


「こう……ですか?」


 侑李の舌触りが徐々に伝わる。


「うっ!」


「どふぉ? きふぉしぃ?」


「うん。最高」


 ジュポポッと先っぽ攻める侑李は上下に激しく口を動かした。

 逃げ場がどこにもない。


「うっ! もうダメ!」


「ん?」


 ピュッと俺は侑李の口の中に精液を直接放出させた。


「あーあ。イッちゃった。侑李ちゃんのテクが証明させた証拠だね」


 百合先輩は俺がイッたことに対して面白がるように言う。


「うっ! ティッシュ! ティッシュ!」


 侑李は口に入った俺の精液をティッシュに吐き出した。


「うえ! ちょっと。いきなり出さないでよ」


「イく時はイくんだよ」


「どう? 侑李ちゃん。それ美味しい?」


「苦いです。ってか飲み物じゃありません」


 どうしよう。我慢していたが、気持ち良すぎて出してしまった。

 出した後って一気に性欲が失われるんだよな。

 自家発電行為の後のように俺の息子は萎えてきていた。

 それでも侑李との行為はしたい。


ーーーーー

★★★が元気の源。

さぁ、高嗣のためにもよろしくお願い申し上げます。

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