第18話 百合の行き着く先


「もっと! もっと下さい。彩葉さん」


「ダメ。次は私を攻める番だよ。侑李ちゃん」


 百合先輩はバイブを侑李に手渡した。


「上手に出来るかな?」


「自分が当てられた時のことを思い出してやってみてよ。体制は自分で変えていくからどんどん当てちゃって」


「分かりました」


 攻守を逆転させて再度、バイブを使って感情を高めていく。


「はふっ! そこ。もっとして」


「こうですか?」


「いやん。もう、侑李ちゃん上手。またイッちゃいそう」


 俺のベッドであることを忘れているのか、激しい攻防戦を繰り広げてグチャグチャにされる。洗濯することは確定であるが、女同士のエッチってここまで見ていて飽きないものだとは知らなかった。


「はぁ、はぁ、はぁ。最高。ねぇ、そろそろ下を攻めていきたいんだけど、どうかな?」


「どうかなって言われても」


「でも、もう抑えきれなくなってきたでしょ? 侑李ちゃんのあそこをクチャクチャにしたいなぁ」


「されるのはちょっと……。する方ならやります」


「本当に? じゃ、どんどん攻めてくれるかな?」


 百合先輩は躊躇いもなく着ているものを脱ぎ捨てて全裸になった。


「ちょっと。彩葉さん? 高嗣の居る前でそれはちょっと!」


「佐伯くんは空気みたいなものだし大丈夫。さぁ、侑李ちゃん。好きなだけ私の身体を虐めてくれる?」


「あ、あ、はい」


 ベッドの上で二人は重なり合う。

 本格的な百合が始まろうとしていた。俺はこのまま見ていていいのだろうか。

 いや、見られるものなら見たい。最後までこの目で見届けたい。


「キスからいきますね」


「どうぞ」


 侑李が攻める形で百合先輩に覆い被さりながら唇を重ねた。


「クチャ……ペロ、じゅるるるり」


「んっ! あっ! んんんっ!」


 舌と舌を絡ませる音が鮮明に聞こえた。

 もう、俺のことなんて見えていない。

 二人の世界に溶け込んでいく様子が映し出された。


「クパァ……はぁ、はぁ。下、攻めますね」


「うん!」


 百合先輩は股を大きく広げた。


「うわっ。綺麗な形をしていますね。下の毛、処理しているんですか?」


「勿論、今日の為にお手入れ済みだよ」


「流石ですね。私はちょっと見せられるものじゃないです」


「私が手入れしてあげようか? そういうのも好きなんだよね」


「なっ! それくらい自分でやります。じゃ、攻めますよ」


「うん」


 侑李は吸い付くように百合先輩の股に舌を当てる。


「んんっ! これはやばいかも」


「んっ。股ってこんなに濡れるものなんですね」


「ねぇ、舌をもう少し中に入れてくれるかな?」


「んっ。こうですか?」


 クチャッとやらしい音が響く。


「あ、あぁん。ダメ。イッちゃうよ」


 プシャッと百合先輩本日二度目の潮吹きが露わとなる。

 二人の百合行為は更に加速させていくところまでいこうとしていた。


「はぁ、はあ、はぁ、はぁ」


 そんな姿を見ていた俺は興奮が抑えきれずにいた。

 ただ見ているだけで終わるのは余りに惜しい。

 俺はシャツを脱ぎ捨ててバサッと床に投げ捨てた。


「ちょ、高嗣。あんた……何、服脱いでいるのよ」


「限界だ。俺も混ざっていいか?」


「は、はいぃぃぃぃぃ?」


 侑李は驚くような悲鳴を上げる。

 それに対して百合先輩は顔を赤めて微笑んでいた。


「ふーん。佐伯くんもやっぱり男の子なんだね。でもそれはちょっと筋違いじゃないかな? 私たちは百合を楽しむ為にここに集まったんだよ。佐伯くんは場所の提供をしてもらうのと私たちの行為の見学を許可しただけ。混ざってもいいとは言っていないよ」


「でも、さっきは舐めさせてくれたじゃん」


「あれはただのお手伝い。混ざる行為とは別物だよ」


「ぐっ!」


「しょうがない。条件次第で佐伯くんにも参加させてあげるよ」


「本当?」


「侑李ちゃんが良ければ」


「あ、私?」


「侑李ちゃん。この際、両方楽しむっていうのはどう? 私と佐伯くん三人で行為を楽しむ3Pってやつ」


「頼む。侑李。ヤらせてくれ!」


 俺は誠意を込めた綺麗な土下座を侑李に披露した。


「あんたにはプライドってものがないのか!」


「ヤるための土下座なんて安いものだ。その程度の安いプライドなんていくらでも捨ててやる!」


「だって。どうする? 侑李ちゃん」


「……今日はちょっと一杯、一杯というかヤるならお風呂に入りたいかな」


「よし! 風呂に入ろう! うちのやつを使え! それで問題ないだろ」


「え、えぇ!」


 侑李は断る逃げ道を失う。

 あと一息。俺の最高の瞬間に王手を掛けた。

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