第17話 大人の玩具


「な、なんですか。それは?」


「大人の玩具ってやつ? 侑李ちゃん見たことないの?」


「あ、ありますけど、実物は初めてですよ」


 百合先輩がリュックから取り出したのはバイブ。

 スイッチを入れると振動する玩具だ。


「これ、使うと気持ちいいよ。他にもこんなものもあったり」


 更に出てきたのはリアルな男性器だ。

 女性器に付けることで男性の気分を味わえる女性専用の玩具である。


「ちょ、ちょ、ちょ。そ、それはいくらなんでもやりすぎでは?」


 明らかに侑李は動揺をしている。

 確かに見ればみるほどリアルだ。使い方は分かるのだが、使っている姿は想像できない代物だ。


「これ買うの苦労したよ。ああいう店って十八歳以上しか入れないでしょ? おまけに女が買うとしたらかなりハードル高いじゃん? だから、中年のおっさんに変装して買いに行ったよ。いやぁ、あの時は人生で一番緊張したよ。マスクと帽子にサングラスまでして。自分、誰だよって自分で自分をツッコミ入れたくらいだったから」


 百合先輩は楽しそうに購入した経緯を話す。

 確かに年頃の女子高生がこんな玩具を買いに来たら店員に止められるだろう。

 おまけに百合先輩は見方によれば中学生にだって見られる童顔だ。ヒヤヒヤしながら買いに行ったのは安易に想像できた。


「はい。これ、触ってみて」


 強引に百合先輩は侑李に男性器の玩具を握らせた。


 すると「いやあぁ!」と悲鳴を上げながら床に叩きつけてしまう。


「あっ! 大事に扱ってよ。それ、結構高いんだよ?」


「へ、変なモノ急に触らせないで下さい!」


「変なモノってただの玩具じゃん」


「リアル過ぎます!」


「仕方がない。侑李ちゃんにはまだこっちは早かったか。なら、バイブから試してみる?」


「まぁ、それなら。マッサージみたいなものでしょ?」


「これをどこに当てるかによって感じ方は違うんだよ。佐伯くん。侑李ちゃんを動かないように抑えて」


「こうですか?」


 俺は侑李を後ろから押さえつけた。


「ちょっと。何、素直に言うこと聞いているのよ!」


「やれって言うから」


「あ、あんた。私がどうなってもいいって言うの?」


「じゃ、侑李ちゃん。早速、攻めてあげるね」


「ちょ、ちょっと。え?」


「安心していいよ。すぐに気持ちよくなるから。あとで私にもやってね。一人でやるよりも誰かにやられた方が興奮するから」


 百合先輩はバイブのスイッチを入れた。

 ブッブブブブブブブとバイブの先端が大きく揺れた。


「ちょ、ちょ、ちょっと。それをどこに当てようとしています?」


「さて、どこでしょうか。佐伯くん。しっかり抑えていてね」


「はい! 分かりました!」


「コラ! 高嗣。そういうだけなんで返事がいいのよ。ふざけんじゃないわよ」


「別に振りほどこうと思えば簡単に振りほどけるぞ? それをしないってことは」


「分かるよ。抑えられているってがほしいんだよね? 


「な、何を言っているんですか。彩葉さん。別にそんなんじゃ……」


「まずは腰ね」


「ヒャン。くすぐったいよ」


「次はお腹」


「あ、これいいかも」


「次は胸にいこうか」


 百合先輩は胸の外側から徐々に攻める。


「あ、あ、あぁぁぁん。これは少しやばいかも!」


 侑李の力が抜けていくのが分かった。

 感じているのか、エロい吐息が何度も吐かれる。


「いいね。侑李ちゃんノリノリだね。次は下にいこうか。佐伯くん。侑李ちゃんの足を持ってくれる?」


「こうですか?」


 俺は後ろから足の関節部を掴んでそのまま侑李の身体を持ち上げた。


「その体勢、最高。佐伯くん。分かっているじゃない」


「ちょっと。これじゃ全く身動き取れないんですけど」


「安心して。侑李ちゃんは私に身を任せればいいから。じゃ、当てるよ」


 百合先輩はパンツの上からバイブを当てる。


「あ、あぁ。いやあぁぁぁん。これ以上、当てないで! あ、ダメ。イッちゃうよ」


 次の瞬間、ピシャーッと侑李のあそこから潮吹きのように愛の汁が溢れた。


「はぁ、はぁ、はぁ。もうダメ……」


「侑李ちゃんも出ちゃったね。どう、気持ちいいでしょ?」


「…………はい。最高です」


 侑李は力なく答えた。

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