第15話 今、好きになりました
「へぇ。ここが佐伯くんの家か。お邪魔します!」
「どうぞ、どうぞ。何もないところですが、ゆっくりしていって下さい」
「侑李。それは俺のセリフなんだが?」
侑李と百合先輩は俺の部屋に入る。
侑李は飽きるほど俺の部屋に来ているが、百合先輩は初めてだ。
「ふーん。ここでいつも侑李ちゃんとやらしい練習をしているんだね」
「まぁ、そうですね……。それにしても百合先輩。今日の服装、奇抜過ぎませんか?」
「え? そうかな?」
百合先輩はフリルの入った水色ワンピースに白のニーハイソックス姿だ。
なんと言うか派手というより攻めている服装と言える。
「私、顔が童顔で地味だからせめて服装で誤魔化そうとしているの。それに今日はお楽しみの日だから気合い入れて来ました」
「か、可愛いですね。彩葉さん」
「そう? ありがとう」
対して侑李はいつもと変わらずお洒落っけゼロの服装だ。
チャック付きのパーカーにカーキ色のズボン。まるで男のような服装だ。
顔が整っているので服装に拘らなくても可愛いのでいいのだが、家が近いこともあり手を抜いているのだろう。
「じゃ、早速!」
「ちょっと待って下さい」
がっつく百合先輩に対して侑李は止めた。
「何よ。侑李ちゃん。ここまで来て待つなんてないよ?」
「やります。ちゃんとやりますからいきなり触ろうとしないで下さい」
「えーじゃ、どうすればいい?」
「……高嗣。あんたからやって」
「俺?」
「あんたに触られて興奮が高まったら彩葉さんに交代してほしい」
「ふーん。佐伯くんは興奮させる捨て駒ってこと?」
「そっちの方が私としても落ち着く」
「佐伯くん。お願いできる?」
「分かりました」
百合先輩が見られている前で俺は侑李の胸を揉む。
普段と同じことをしているが、見られているという興奮が高まるのがよく分かる。
「ひゃっ! あ、あっあっ!」
仕上がった侑李は完全にエッチな気分になっていた。
「交代よ。佐伯くん。下がっていなさい」
得意げに百合先輩は侑李の胸を揉みほぐした。
学校で行った続きが始まってしまう。
百合先輩は搦め手を使いながら侑李の逃げ道を塞いでいく。
二人は愛し合うように唇を重ねながら喘き声を漏らしていた。
「ダ、ダメェ!」
「侑李ちゃん凄く可愛いよ。私の乳首もメチャメチャにしてくれる?」
「はい。じゃ、遠慮なく」
「ヒャン! イイ! 少し乱暴にされるともっと興奮しちゃうよ」
「え? こうですか?」
「あ、あああああああああああああああ」
やばい。二人の姿を見ると俺の息子が元気になってしまう。
「あつい。あついよ。彩葉さん」
「じゃ、侑李ちゃんの服を脱がしてあげる」
侑李は上半身裸にされた。
「うわぁ。小さいけど、綺麗な形をした胸だね」
「ちょっと!」
百合先輩は侑李の胸をかぶりついた。
そのまま舌を動かす様子だったので乳首を舐め回しているのだろう。
片方を味わった後はもう片方の胸に移行する。
侑李は顔を真っ赤にして手で目元を隠した。
「ペロッ! 美味しい。舐められるの好き?」
「はい。今、好きになりました……」
「じゃ、次は逆に舐めてみる? 私はさっきの舐められ方が好きなの」
「はい。頂きます」
侑李は百合先輩の胸にかぶりついた。
「ひゃっ! 侑李ちゃん。上手だね。もっとやって!」
「はい。じゅるるるるる。ずずず。ジュジュジュ!」
侑李は舐めるというより吸っているのではないかと思うやらしい音が立てていた。
「あ、それいい! もっと! ヒャン!」
二人だけの世界はどんどん加速する。
俺の情けないベッドが華やかさを増していた。
だが、ただ二人の行為を眺めている俺としては虚しさを覚える。
まるで立体映像のアダルトビデオを見ているようなそんな感じだ。
「片方ずつだと興奮が分散するな。二つ同時に舐められるともっと興奮するかも」
「え、私の口は一つしかありませんよ?」
「それは分かっているんだけど、そうだ。佐伯くんも手伝ってくれない?」
「手伝うって何を?」
「侑李ちゃんが片方の胸を舐めている時にもう片方の胸を舐めて欲しいってこと」
「マジですか」
思わぬ誘いに俺の興奮は爆発した。
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