第13話 どっちが好き?
「えっと、こっちは俺の幼馴染の
俺は二人を引き合わせる役目を果たした。
初対面となる二人はジッと互いの顔を見つめる。
「年上なのに年下っぽい幼さが可愛いわね」
と、侑李は感想を述べる。
「うわぁ、可愛い子。男の子みたいなイケメン顔ね。あ、これは褒めています。スラットした体型も好印象かも」
百合先輩も侑李に対しての感想を述べる。
お互い、悪くない印象で俺は安心した。
「あの、近藤さんでしたっけ?」
「あ、彩葉って呼んでください。上の名前、嫌いなので」
「彩葉さんは女の子が好きなんですか?」
「はい。大好きです。一番好きなのは西蓮寺さんだけど、それに劣らず侑李ちゃんも好きです」
「あ、ありがとうございます。あの、私女の子同士のそういうのしたことないんですけど」
「なら慣れるまで私が先陣を切りますので大丈夫ですよ」
「はぁ、そうですか。なんか不思議な感じ」
少しぎこちなさを感じるが大丈夫だろうか。
とりあえず俺の役目はこれで終わりだ。
「じゃ、俺はこれで」
立ち去ろうとしたその時だ。二人から同時に腕を掴まれた。
「な、何?」
「「一緒に居なさい」」
そこだけ何故か二人はハモった。
「は、はい」
「それにしてもどこでやるんですか? 学校じゃマズイのでは?」
「私のとっておきの場所がありますのでそこでヤリましょう!」
百合先輩のとっておきの場所。それは例の化学室だ。
放課後、俺たち三人は化学室に足を運ぶことになる。勿論、誰も入らないように鍵はしっかりと締めた。
「へー。確かに授業以外は使いどころないもんね。化学室って」
侑李は感心するように言う。
「さて。白石侑李さん。そろそろ始めさせてもらってもいいかな」
百合先輩は興奮したように上着を脱ぎ始める。
「え? いきなり? ちょっとまだ心の準備が……」
「こういうのは勢いが大事なのよ。丁度、観客もいるわけだし、見られている分、興奮も二倍だよ」
「え? 待ってってば。高嗣! 見ていないで助けなさいよ」
「助けろって言われても侑李が望んだ結果だし」
「そうだとしても順序ってものがあるのよ」
「侑李ちゃん。心配しなくても私は優しくしてあげるよ」
ギュッと百合先輩は侑李を優しく後ろから手を回した。
「ちょっと……」
「大丈夫。私に身を任せれば気持ちよくなれるよ」
百合先輩の手は侑李の胸に伸びる。
「ひゃっ!」
「女の子の身体って何でこんなに柔らかいんだろ」
百合先輩は慣れた手つきで侑李のブラのホックを外す。
俺は何を見せられているのだろうか。
女同士の行為に思っていたが、こうして間近で見ると興奮する自分がいる。
「確か侑李ちゃんは胸を触られるのが好きなのよね?」
「好きと言うより触られたら大きくなるかもって期待をしているだけです」
「私、触るの得意なんだよ? 触っていいかな?」
「とりあえず服の上からお願いします」
「分かった」
ブラを外した状態で百合先輩は侑李の胸を揉む。
「あっ! いや、ちょっ……」
「ん? もっと?」
「ひゃっ! 待って。あぁ……ダメ!」
百合先輩の手は蛇のように絡みつく。
受け身と言いながらもレベルの高い攻めをこなす。
見てはいけないものを見てしまったような感覚に目を瞑りたくなるが、逸らすのが勿体なく思えた。
「ねぇ、侑李ちゃん。私の揉み方と佐伯くんの揉み方。どっちが好き?」
百合先輩は何を聞いているんだ。これで俺じゃなければ胸を揉む練習相手をクビになりかねない。
「どっちって……」
「いいんだよ。さぁ、正直に言ってみて」
百合先輩の胸揉みは更に加速した。
「そ、それは……」
侑李は顔を真っ赤にしながら言う。
「ん?」
「決められません。彩葉さんにも高嗣にもそれぞれの良さがあります」
「そう、ならイかせた方が気持ちいいってことでいいよね」
「え?」
百合先輩は服の下に手を伸ばした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます