第16話【ランチ】

七瀬さんから業務を教わり、まもなく昼の時間だ。

「西野君はお昼どうしてるの?」

「外食してます。」

「じゃあ今日は一緒に行こうか、総務の同期も一緒に良いかな?」

「はい、大丈夫です。」


昼の時間になり、休憩をとる。

七瀬さんの同期のかたを待っていると、二人やってきた。

「七瀬お待たせ、今日は斎藤さんも一緒に良いかな?」

「もちろん、こっちも西野君一緒だから。」

「じゃあ行こうか、パスタで良いかな?」

『はい。』

斎藤さんと同時に返事をする。

顔を見合わせ少し、照れ臭くなった。


各々食べたいものを注文し席で待つ。

「私、西野君のシスターで、情報システム部の七瀬です。」

「私は総務の山下です、よろしく。」

「斎藤です、よろしくお願いします。」

「西野です、お願いします。」

「西野君の作ってくれた資料、凄く良かった~。」

「ありがとうございます。」

「さっき、三村さんに渡してたやつだよね?どんなん頼まれてたの?」

「有給取得率を今使っている勤務実績とリンクさせてCSV出力出来るようにプログラムを追加しました。」

「ん?山下それってさ、前に三村さんが作ってなかったっけ?」

「あれはさ、ただExcelで手入力して、取得率が計算出来るだけだから。正直あんまり意味なかったんだよね。西野君のは各社員が勤務実績を打って、有給が打たれてたらそれが自動で反映されるからこっちは取得率の確認だけで済むの。仕事が一つ減って本当に助かる。」

「そういえば、今までは申請書と勤務実績から有給は別のデータに手入力してたんだっけ?」

「そうそう、有給所得しやすくなったのは良いんだけど、この作業がすごく時間も人も必要だけど、そこまでどちらも掛けられないから、月末はいつも残業続きだったからさぁ・・・西野君!本当にありがとう!!」


午後も仕事の説明を受け、定時の時間になった。

まだ初日ということもあり、定時で上がることになった。

挨拶をし、退社するところで斎藤さんも終わり一緒になった。


自然と一緒に帰れる事が少し、嬉しかった。


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