第2話 心、内側に広がる二元の世界
先日に書いた二元の世界について。
一話完結と考え、締めくくったのだが。
弟のシリウスからの要望により、もう少し、具体的に書いてほしいと。
シリウスからの頼みならば、仕方ない。。。
では、もう少しわかりやすい例え話を交えて話してみたいと思う。
誰でも一度は自分を誰かと比べたりした事があるのではないだろうか。
よくありがちなのが、兄弟、姉妹などではないだろうか。
「お兄ちゃんより、弟の方が出来がいい。」「お姉ちゃんの方が出来が良かったが、妹に抜かされた」など。
又は、いつも比べられたり。
スポーツ選手などは、よくありがちな話であり、同じ競技をしていて、妹が有名になり、姉は○○の姉さんと呼ばれたり。
誰でも一度は経験した事があるかもしれない。
こんな時、己の内側を冷静に見れているだろうか?
一体、自分の中で何が起こっているのか?
まず、立場によって、それは大きく異なる。
相手より、自分が劣っているとなれば、負けず嫌いな基質な者ならば、「負けたくない!」と努力をし、追いつこうとする、また「抜かしたい!」と言う気持ちが湧き出るのではないだろうか。
しかし、人は皆が同じではない。負けたくないと努力しても、能力的に難しかったり、端から諦めたり。様々である。
さぁ、こんな時、自分の内側を観察してみると大変面白いのである。
二元のどちらが勝っているのかである。これが、実に面白い所だ。
なぜなら、比べる相手は目の前に居るのに、内側には、相手は居ないのである。
内側にいるのは己のみ、なんである。
自分の内側に焦点を当てて、どこを探しても、相手の顔は思い浮かべるかもしれないが、そこには相手は居ないのである。唯、そこに広がるのは、己の感情のみである。
その感情こそ、二元なのだ。
闇と光。。。
落ち込んだり、諦めたり、
どうせ、自分なんて。。。
これらの感情は、全て「負の感情」
つまりは闇へと傾く感情と言える。
では、光とは?
物事が上手く行き、相手より自分の方が勝っていたり、自分の満足を満たすような時は、気持ちとしては
光に傾いているのではないか。
しかし、ここで大きな落とし穴がある事も事実。
わかるだろうか?
落とし穴の意味が。
光と思っていたその感情は、実は闇であったりすることもある。
錯覚させられるのだ。
実に面白い。
つまりは、常に闇と光は隣り合わせにあり、曖昧な感情が、闇とも、光とも言えるのだ。
わかりやすい表現を妹のアレン頭の中から探すと、
「執着」と言う言葉が出てくる。
この「執着」とは、非常に勘違いしやすいものらしい。
何と勘違いしやすいのか?
「愛」だ。
相手を思いやるはずの「愛。」これは、正に「光」と言えるだろう。
しかし、相手を誠に思いやるはずの愛は時としてそれは、「愛」に似た「執着」である。
相手を思いやるはずの心は、実は自分の為の心だったり。
これは、「愛」ではなく、「毒」とも言える、「闇」である。
このような事にどれだけの人が気付けるだろう。
二元とは、己の中に限りなく広がっている。そこには、相手は居らず、ただ、己のみだ。
自分を闇に落とすのも、光輝かせるのも、内側にあるこの二元の世界である。
人はこの二元無しには生きられない。
なぜなら、闇だから、悪い
光だから、良い
ではないからだ。
双方を己で正しく理解し、自分を受け入れた上で、光に自分を持っていく為には、どのような心であり続けるべきなのか。
いや、闇を感じながら、光を見いだす力を養わなければならない。
これこそが、己の魂が生を受けた意味なのかもしれないのだ。
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