第8話 イベント前夜の私たち



ハク「………みなさん」

コク「こんにち〜!」


〈コメント欄〉

054.名無し

こんにちわ!

055.ABC

こんにちは〜!

056.黒白コクビャクは神

こんにちわ〜…でござる。


コク「今日の生配信の内容なんだけど、」

ハク「…今回は、コメント欄に書いてある曲を歌っていこうと思います。」


〈コメント欄〉

129.名無し

待ってました!

130.##

イェーイ!

131.匿名

じゃあ、堕ちた妖精がいい!


コク「それでは早速!」

黒白コクビャク「「行ってみよう!」」

コク「一曲目は〜」


〈コメント欄〉

195.匿名

堕ちた妖精!! 堕ちた妖精!!

196.名無し

神はmiteruミテル

197.黒白コクビャクは神

「モブはヤ。」!!

198.−

ギア

199.##

神はmiteruミテル


ハク「……「神はmiteruミテル」、かな?」

コク「burittのレンさん×セーナさんレンセナさんのだね。」

ハク「…うん。レンさんもセーナさんも二人ともクールな感じだから、しっくりくる感じの曲だと思う。

……………じゃあ、」

コク「いってみよー!」


――

―――

――――


コクハク「♪〜〜…………………」

コク「ふぅ〜」

ハク「……コク、もうすぐ時間だね。…気づいてた?」

コク「もう!? 早いな〜。さすがハク、よく見てるね。私は気づかなかったよ〜。」


〈コメント欄〉

5907.##

もうか……

5908.黒白コクビャクは神

やはり黒白コクビャクの配信は時間が経つのが早いでござるな〜


コク「楽しい時って時間経つの、早いよねー。」

ハク「………うんうん。」

コク「そういえば聞いてなかったんだけど、歌の感想とかあるかな。」


〈コメント欄〉

5101.匿名希望

美声だった……………神…………!!

5102.ABC

それな。


ハク「………ありがと。」

コク「褒められると照れるね…」

ハク「時間が…………」

コク「来ちゃったね〜。」

ハクコク「それじゃあ、またね〜!」


〈コメント欄〉

5984.黒白コクビャクしか勝たん

またね〜!

5985.−

ばいばい

5986.黒白コクビャクは神

ばいばいでござる。




「……………ふぅ。」

黒白コクビャクの配信が終わると、私は座っていた椅子の背もたれに寄りかかりながら一息つく。

「お疲れ、ハク。」

「ありがと、コク。」

そんな会話をして、私は帰る準備をし始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る