純との出会い④

「愛ちゃんは、俺の事嫌い?」


私は、首を横に振った。


「キスしたら、怒る?」


その目に見つめられたら、拒否が出来なかった。


「嫌なら言って」


コーヒーのカップを机に置かれた。


「次は、いつ愛ちゃんに会えるかわからないから」


そう言って、純は唇を重ねてきた。


片割れを探していたように、唇はピッタリと重なった。


それを純も気づいたようだった。


「愛ちゃん、我慢出来ない」


「えっ?」


「ベッド行こう」


そう言って、お姫様だっこをされてベッドに連れて来られた。


「純さん」


「純でいいよ」


「あの、シャワー」


「浴びなくていいよ」


純は、耳たぶをハムッとしながら息をかけてブラウスのボタンを外す。


「ちょっと待って」


「愛」


そう呼ばれて、脳内がフリーズした。


気づいたら、脱がされていた。


「恥ずかしい」


顔を隠す私の手をとる。


「見せて」


声を押さえようとする私に…。


「聞かせて」と言った。


「愛、いれていい?」


初めては、避妊してくれていた。


「はい」


「痛かったら、言って」


「はい」


ゆっくり純が私の中に入ってきた。


「愛、気持ちいい」


耳元で、囁かれて背中に手を回していた。


体の相性がピッタリだと、入ってきた瞬間でわかった。


体に電気が走る、何度も体がビクッと跳ねる。


「気持ちいい?」


「こんなの初めてで、怖い」


私の言葉に、純はギュッーと抱き締めた。


「俺も初めて」


そう言って、私と純はお互いに果てた。


「愛、付き合おう」


「えっ?」


体を離したくなかったのか、何なのかわからなかったけれど…。


純は、そう言った。


「はい」


私は、純にひかれていたからすぐにそう言った。


「でも、俺。結婚するんだ」


「えっ?」


この人は、ズルいと思った。


私からの答えを聞いて、打ち明けた。


「じゃあ、駄目だよね」


「バレなかったら、大丈夫。俺が愛に会いに行くから」


この時、不倫は嫌だって、絶対に嫌だって、言える強さを私はもっていなかった。


「わかった」


私は、純に住んでる街を伝えた。


「シャワー入っていいよ」


「いらないです」


私は、服を整えた。

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