24日目 女王とデート

 組合から宿に帰って来た際に、従業員から手紙を渡される。

 俺宛に手紙が届くのは初めての事だ。

 字が読めないので、ひとまず受け取って部屋に戻る。ジェシカに手紙を読んでもらうように頼んだ。

 

「レオトラからの呼び出しだね。明日のお昼、娼館に来るように書いてあるよ」

 

 拒否権は無いみたいだね。とジェシカが微笑みを浮かべながら告げる。

 娼婦の女王様は俺の1日使用権を行使しようとしているようだ。

 ジェシカは既に貴族との渡りを付けるという報酬を得ているので、恩を返さなければならない。

 

「ついに来たか……俺はレオトラに何をさせられるだろう?」

「さあねぇ、強い人が好きだから殴り合いとかさせられるんじゃないかな? ハーヴィならなんとかなるでしょ! あっ、そういえば私今日の夜パーティに誘われていて夜帰って来るの遅くなるよ」

 ジェシカは勝手に俺を売った癖に他人事だ。

 けしからん女である。

 机の上に化粧道具を広げて、メイクをどう仕上げるか思案している。

 娼婦として派遣する際に一式揃えたようだ。

 

 ジェシカは例の貴族から夜会の招待を受けているようで、王都の権力者達の集まる夜会が開催されるらしい。

 俺が狩りに出ている間もコネクションづくりは順調に進んでいる。

 宿で唸っているジェシカを尻目に、レオトラに指定された娼館を目指して宿を出た。


 

 俺達の泊まっている宿からスラム街は少し距離がある。

 歩いて2時間程だ。

 

 朝起きてすぐに宿を出たが、到着する頃にはお昼前の指定された丁度良い時間になっていた。

 つい先日訪れたばかりの娼館に入り、受付嬢にレオトラとの約束がある旨を伝える。

 届いた手紙を渡すと、驚いた顔でこちらを2度見して、飛び立つようにレオトラを呼びに行った。

 

 思い返すと、貴族へ派遣された娼婦も俺を見て怖がっていた。

 何か良くない噂が流れているのかも知れない。


「いらっしゃいハーヴィ。時間通りね。待っていたわ」

 レオトラが2階からゆっくりと階段を下りて来た。

 

 前回面会した時と違い、動きやすそうな服装をしている。

 袖のない絹のような素材で作られた無地のシャツと、同素材のズボンを合わせている。

 装飾が無く生成り色で統一されており、娼館の主とは思えない質素な服装だ。

 しかし、俺が見ても分かる程上質な素材で出来ている。

 しわが全くなく生地は鈍く光沢を放ち、レオトラが動くのに合わせてドレープが生まれる。

 自然由来の配色で、適度にカジュアルさを保った活発な女性のお出かけ着と言った感じである。

 とても娼館の主とは思えない健康的な装いだ。

 首元には綺麗に磨かれた宝石の光るネックレス、腕にはバングル、足首にはアンクレットが添えられていて、装飾品が三首全てを覆っており、カジュアルな格好を格上げしている。

 レオトラが纏う、海千山千の猛者のオーラが中和され、仕事の出来る女性の休日と言った出で立ちだ。

 

「意外だ、レオトラ。もっと……なんというか、もっときつい服を着るのかと思った。前に会った時のドレスよりも俺は好きだ」

「あら? ありがとう。ハーヴィ、貴方女性のファッションが分かるの?」

 レオトラは純粋に嬉しそうにして微笑む。

 俺の拙い褒め言葉も好意的に解釈してくれたようだ。

「いや、全く分からない。ただレオトラのイメージと違ったから驚いた」

「今日はハーヴィと街へお出掛けするの。一緒に居て恥ずかしくない格好を選んだから……気に入ってくれてよかった」

 レオトラははにかんで少し頬を赤らめる。

 こんな普通の町娘みたいな表情を浮かべるなんてますます意外だ。

 

 俺のレオトラに対する印象がどんどん変わっていく。

 

「そういえば1日の予定を聞いてなかった。街に出掛けて俺は何をすればいいんだ?」

「一番の目的は私とデートすることよ。そして、夜はちょっとした催し物に出てもらうわ」

 デート?

「え? レオトラは俺とデートしたいのか?」

「そうよ」

「……デート?」

 おそらく、この時の俺は王都で一番の間抜け面を晒していただろう。

 レオトラの発した言葉を咀嚼できずに放心してしまった。

 そんな俺を見て、何も言わずに微笑むレオトラ。

 表情から感情が読めない。

 

「……デートの目的は何なんだ?」

 

 俺は脳みそを絞り出すようにして、ようやく言葉を発することに成功した。

「デートの目的って言われてもねぇ……純粋に楽しむことかしら?」

 そんなこと考えたことなかったわと、レオトラの顔に驚きの感情が滲む。

 

「そんな難しいことは考えずに、早速行きましょ。お腹すいていない? 良いお店を知っているの。お昼時だから混んでいるけど、私が行ったら席を開けてくれるわ」

 

 まだレオトラの言っている事の意図が上手く飲み込めない俺の手を取り、引きずられるように娼館を後にする。

 王都の地理は詳しくないので、レオトラに案内されるまま歩くこととなった。


 スラム区画の中にはお目当てのお店が無いようで、10分程街の中央に向かって歩いたところで、レオトラお薦めのお店が見える。

 店構えはいたって普通の石造りだ。

 一般家庭より広めに作られていて、客の導線を促すように、道に看板が置かれ、店の入り口が開放されている。

 

 レオトラのお薦めと言うだけあって非常に人気があり、店内には様々な種族が食事を楽しんでいる。

 この“砂の世界”の種族は、見た目はかけ離れているのに、同じものを食べる。

 そして、味覚も似通っているようだ。

 蜥蜴や猫の種族でも、“楽園”で言う肌や目の色、髪の色程度の差しかないのだろう。

 

 レオトラについて店に入る。

 3人の給仕の女性が店内を忙しく駆け回っている。

 給仕の女性たちは皆同じ料理を運んでいた。

 とんがり帽子のような特徴的な蓋の付いた器に料理が盛られている。

 レオトラは運よく空席を見つけ、給仕を捕まえ手慣れた様子で注文をしようとする。


「レオトラ。俺に食事は必要ない」

「えっ、そうなの? お腹いっぱい?」

「そうじゃない。俺は元々食べなくても生きていけるんだ」

「噓でしょ、何を言っているの……? もしかして、このお店気に入らなかった?」

 俺は事情をかいつまんで説明した。


 異世界からやって来たこと。

 元の世界では死んでいて、転生して生き返りこの世界を旅している事。

 記憶が無い事。

 転生した際に強い力と食べ物の要らない体を手に入れた事。

 

 レオトラにとっては荒唐無稽な話だったようで、最初は全く信じて貰えなかった。

 しかし、俺はこんな突拍子もない冗談を言うタイプではないと理解した上で、半信半疑ながらもひとまず納得を得たようだ。

「そうは言っても、はいそうですかと信じられない話よね。だからハーヴィはジェシカに従っているの?」

「俺が目覚めた時、辺り一面の砂漠の中、ジェシカのみが居た。右も左も分からない俺はジェシカを信じるしかなかったんだ」

 レオトラはそれを聞き、何か思う所があったようで、口から出掛けた疑問を飲み込んだ。

 随分滞ってしまった注文を給仕に通す。


「私の分を少し上げるわ。口に合えば、頼めばいいじゃない」

 レオトラの元に届いた料理は、ほかの客が頼んでいるものと同じ料理だった。

 中央部が盛り上がった蓋を外すと中には、色とりどりの野菜と、肉(何の肉かは分からない)物を蒸して、スパイスで味付けした鍋のような料理だった。

 水が貴重なので、野菜から染み出る水分を煮汁として利用しているのだろう。

 突起状になった鍋の蓋は、野菜から出る蒸気を鍋に還元するための構造になっているのか。


「本当に食べないの? ほら、一口上げる」

 匙の上に野菜と肉を乗せ、机越し差し出すレオトラ。

 俺は戸惑いながら恐る恐る口に入れる。

「……駄目だな。味がしない。旨い不味いというよりは、合わない。俺はこの世界に来て、食事が必要なくなってしまった」

「そうなの……不憫ね。食事を楽しむことが出来ないなんて」

 レオトラは俺の反応を見て、心底残念そうに自分の食事に戻った。

 

 娼婦の女王と言う割には、所作全てが日常的かつ洗練されている。

 俺は鍋料理が食べられなかったことよりも、レオトラに匙を口まで持って食べさせられたことに対してドキドキしていた。

 レオトラは、見目麗しい美女である。おそらくこの“砂の世界”の基準からしてもそうなのだろう。

 

 店内で食事をとる人達は、男女問わずレオトラをちらちらと伺う様に覗き見ている。

 美しい女性は、いるだけで人の視線を吸い寄せてしまうのだ。

 レオトラ自身見られる事に慣れているようで、周囲を気にせず食事を続けている。

 酷く落ち着かない気分だった。


 まるで恋人同士みたいじゃないか。

 

 レオトラの目を盗んで、放り込まれた野菜の断片をこっそり吐き出す。

 どうしても飲み込むことが出来なかったので、手拭き用のナプキンに包んだ。

 

「ごめんね。待たせちゃったわね。行きましょうか」

 結局俺は、何も食べることなかった。

 レオトラは、この店を頻繁に利用するようで会計の際に、店員と軽く会話を交わしていた。

 

 店を後にした俺らは、街を歩いていた。

 レオトラには目的地があるようで、そこを目指し会話をする。

「レオトラは娼館を離れていてもいいのか?」

「良いのよ。運営は私の部下がやってくれるの。私の仕事はお客さんを探す事と、経営判断なんだから」

「スラムで店を切り盛りするのは危ないんじゃないか? 国の庇護を離れると聞いたが」

「そうねぇ、とっても危険な事よ。でもあの娼館は私の親の時代からあるの。その当時から、貴族のお客さんに色々融通してもらって、国に黙認されながら存在しているわ。でも娼館が無くなることは絶対無いの」

「レオトラが作ったんじゃないのか?」

「いえ、私は引き継いだだけ。私の育ての親が娼婦だったの。やり手で、娼婦達を束ねて、大きな店舗を作ったの。私はそこに転がり込んだ孤児だった」

 俺は無言で頷き、レオトラの話の続きを促した。

 

「娼婦の寿命は短いわ。人としても、商品としてもね。稼げなくなった娼婦はどこかに消えてしまう……どこかで野垂れ死んでるかもしれない。先代はそんな身寄りのない女を助けたいと思ったんでしょうね。そのうちの一人が私だった。子供の私が、娼館に辿り着くまでの事はほとんど覚えていないけど、死に物狂いだったんでしょうね。娼館に潜り込んで食べ物を盗もうとして捕まって、小間使いとして生かされた。拾ってもらってとても感謝してるわ」

「レオトラの先代はどうなったんだ?」

「随分前に死んだわ」

 そう言い切ったレオトラの表情からは、悲しみや怒りは特に感じられなかった。

「そうか」

「……デート中に暗い話は止めましょう。貴方の話も聞かせてよ、ハーヴィ」

 

 レオトラは話を切り替えて、俺へ質問を振る。

 

「貴方は誰かに負けた事があるの?」

 やはり、この世界の住人は戦いの話が好きなようだ。

 まるで、御伽噺をせがむ子供のように、レオトラの眼が輝いている。

 

「1度だけある。夜砂漠で野営中、巨大な虫の化物に襲われてジェシカを攫われた。俺も奇襲を食らって殴り返したが、仕留めることが出来ずに巣まで逃げられてしまった」

「巨大な虫の化け物って……相手は人じゃないのね。それって人間が戦って勝てる相手なのかしら?」

「出会った中では一番強かったぞ。俺は太陽が隠れると力が半減する。襲われたのが夜だったから全力を出し切れなかった。次の日追跡し、リベンジを果たしたんだ」

「えっ? 貴方夜は戦う事が出来ないの?」

「正確に言えば戦うことは出来る。太陽の加護が切れた後は、すぐバテてしまうんだ。少しなら戦うことが出来るが、昼に比べれば大人と子供くらいの差がある」

「大丈夫かしらね……」

 レオトラがどこか不安そうな顔をしている。

 

 何か夜に槍働きをさせる予定をしていたのか?


 

 そうこうしているうちに、レオトラが向かっていた目的地に着いた。

 砂漠の街並みには珍しく、色とりどりの塗料で塗られた、派手な建物だ。


「ここは何なんだ?」

「実は夜とあるお客さんからパーティに誘われていて、貴方にエスコートしてもらおうと思っていたの。その格好で行く訳にはいかないから、ここで服を着替えていきましょう」

 どうやらここもレオトラの行きつけの店だった。

 建物の雰囲気に合った華美な服を纏う女性の店員が近づいてくる。

 服屋の店員と挨拶を交わし、要望を告げるレオトラ。

「今日は貴族様のパーティに参加する予定なの。この人を私のエスコートに相応しい格好へ仕立て上げてくれないかしら」

「かしこまりました。レオトラ様もお召し物を変えますか?」

「勿論。以前来た時に目を付けていたあの青のドレスある? このネックレスと合うと思うの」

 レオトラは、店員と話をしつつ店の奥に入って行ってしまった。

 

 別の店員が俺に近づいてきて、俺の体の寸法を測りはじめた。

「良い体格をされてますね。お客様の肩と背中の広さなら、兵士様が着る儀礼用の服が似合います」

 俺は転生した時からずっと同じシャツとズボンを履いている。

 アリジゴクと戦った時ですら破れなかった丈夫な服だが、シンプルなデザインで、装飾性は欠片もない。

 採寸を終えた店員から、黒地の衣装が渡される。

 上下共黒地の素材に、金糸で刺繍が施されている。右肩から腰に掛けて縦に、花を象った刺繍が走っている。

 腰には同じく金色の帯を巻いて、ズボンを留める。

 黒地のズボンは、太ももから足首まで広がりのあるシルエットになっているが、裾はすぼまるようにして絞られている。

 太股と膝を曲げやすく、靴の動きを邪魔しない様にと考えられた、軍人由来のデザインだと店員から蘊蓄を聞かされた。

 俺程大柄な種族はほとんどいなく、それぞれの体躯に合わせて裾直しをするらしいが、今回は必要なかった。

 切りっぱなしでは見栄えが悪いので、先端だけ僅かに折り、縫い目の始末を付けてもらう。

 

「お客様は体が大きいので、兵士様の服がとてもよくお似合いです」

 今までは、砂と同系色の黄土色でラフな格好をしていたので、儀礼服は窮屈で重たく感じるが、店員から褒められて悪い気はしなかった。

 

「ハーヴィ良いじゃない! とてもカッコいい! 私のエスコートに相応しいわよ」

 レオトラもドレスに着替えて、試着室から出て来た。

 その格好は、昼間とは打って変わって夜を想起させる紺を基調としたフィッシュテールドレスだ。

 胸元は大きく開かれ、ネックレスが谷間の上に輝いている。

 背中まで大胆に露出し、レオトラの白い肌と深い紺色のコントラストが鮮明に映えるセクシーなドレスである。

 先程までキャリアウーマンという雰囲気の漂う健全なスタイリングだったが、今は娼婦の女王と呼ぶのに相応しい妖艶さだ。


「レオトラのドレスも凄く似合っている。白い肌が良く映えるな。男なら間違いなく目を奪われるだろう」

 俺は思い浮かんだ通りにレオトラを褒めた。流石、女王の名は伊達じゃない。

「ふふっ。ありがとう。ハーヴィの目も奪われた?」

「ああ。一緒に歩くのが恐れ多いくらいだ」

 街を歩くと男たちの目は、レオトラの胸元や背中へ釘付になるのは間違いない。

 横にいる俺は嫉妬の視線を浴びることになりそうだ。

 

 レオトラは俺の拙い褒め言葉でも喜んでくれたようで、俺の腕を取って店を出る。

 代金を支払った様子がなかったが、店員2人は俺達を見送り頭を下げている。

 俺の服の料金は後日請求されるのだろうか……いくらか聞いておけばよかった。

 

 

 腕を組み、俺に凭れ掛かる程体重を預けた状態で2人歩く。

 次の行き先がわからないので、出来れば先導して欲しい。

 

 街では予想通り、通りすがる男たちは色気をばら撒くレオトラを見ている。

 レオトラの魅力は種族の違いなど関係ないらしい。

 ほぼ動物にしか見えない種族の視線も漏れなく集めている。

 その余波で、俺の方へも視線が向く。

 兵士の儀礼用の服を着させられているので、普段の俺より貫禄があるのだろう……街の男達が、俺をちらっと見ては目線を合わさないように、目を逸らされてしまう。

 

 少し目が合ったくらいで俺は噛み付いたりしないぞ。

 

 街行く人々にはカップルも居る。

 俺の姿を見て視線を外す男達を見て、レオトラは優越感に浸っているみたいだ。

 連れている男が強そうかどうかが、女の価値にもなるらしい。

 

 日の入りが始まりかけた街は少しずつ黄色から赤に染まってきた。

 石造りの壁や家がオレンジ色に染まりつつある。

 砂漠には、砂と同じような白や黄色の建物が多く、太陽が天頂に輝いている時は、強く反射して眩しい。

 一転夕方にかけて濃色に染まる街並みは、染料で染めたように真っ赤となり幻想的だ。

 

 そうして赤に染まりつつある街を歩いているうちに、目的地へと近づいてきた。

 俺はレオトラに腕を引かれるまま付いてきたが、途中でどこか見覚えのある道を歩いていることに気付いた。

 “砂の世界”では、ひときわ大きな屋敷が道の先に鎮座しているのが見える。

 ここまで大きな建物は、今までで一度しか見たこと無い。

 ジェシカと一緒に娼婦として向かった貴族の屋敷だ。


「もしかして、ここが今日のパーティの会場なのか?」

「そうよ。ここの貴族は私の太客でね、稀にパーティを開いて貴族やお金持ちを呼ぶの。そこで自分の趣味を催し物にして交流を図る……自分の力と財力を見せつける機会にしているのよ」

「この貴族の屋敷は知っている。ジェシカと一度来たことがあるからな。それで催し物ってなんだ?」

「剣闘士同士の戦いよ」

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