第18話


 あぁ…やってしまった…


「 ご、ごめんなさい… 」


「 僕のほうこそごめん 」


「 はい? 」


「 しつこいよな、自分でもわかってる あきらめきれなかった、君に恋してしまったから 」


こッ こい!?


こいって、恋?


顔が火照っちゃう!


「 どうしたの? 」


「 急に…そ、そんなこと言われてもですね…あの…その… 」


どう返事したらいいのかわからない…


先輩からまさか恋されたなんて…?


違う、なんだ?


あー!パニクっている…


「 じょッ 冗談ですよね? 」


「 僕は嘘は言わない、本気で君に惚れたんだ… 」


え!?…ほ、ほ、惚れた?


ど、ど、どうしよう


これってマジな告白?


え?、嘘でしょ


先輩の顔をチラッと見ると目が本気っぽい…


あまりにも突然で、なんて答えていいのか本当にッわかりません


でも…


ちあきの言う通りかっこいいことは確実…

マジマジ見ると…いや今は見れません。


好きって言われて悪い気はしない、とても嬉しいです。


「 あ、あの…それって… 」


すると、西島先輩は道から逸れて、堤防の斜面の草むらへ降りて行こうとしている。


「 君もこっちへ… 」


大きな不安とちょっぴりの期待を胸に、先輩の後をゆっくりついてゆくと、先輩は草むらにスッと座り込んだ。


「 君も、良かったらここへ座って 」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る