第10話



「 あなた達も部長目当てで入部希望なのかな? 」


「「 …い…ぇ…」」


「うん? 聞こえな~い! 」


「…はぃ… 」


江藤さん…


「 やっぱりね、わかりました、ごめんなさい、廊下で説明した通りです、貴方は適正から外れました…でも、正直に言ってくれてありがとう 」



何なの!?

ただそれだけで不適正?


意味わかんない!…


後ずさりをしながらドアに近づいてゆく江藤さんを見ていて、あまりにも理不尽過ぎて!


何とかしなくちゃと思って、大声で言ってしまった!


「 あ!!あの!!!ちょっと待って下さいッ!!! ! 」


机の向こう側の先輩達は皆、ドングリ眼になってドン引きしている。


『『 マジ…スゲ~声… 』』



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